sumutoco
の手掛けた家
内外をアプローチがつなぐ家
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周辺に溶け込む落ち着いた色の塗装外壁に、天然木がアクセントを添える外観。一見、シンプルな家の中には工夫やアイディアが詰め込まれた豊かな空間が広がっている。
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既存樹木を正面に残して景観の一部とした。木陰に入れば厳しい暑さも少しやわらぐ。ランダムに敷いた鉄平石の先にはリビングとつながるウッドデッキ。
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軒天と梁がつながるような意匠として一体感を持たせている。本物の素材だからこそ、時を経るごとに味わいが増していく。
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玄関へ続くアプロ―チには縁側を連想させる板張りのベンチ。耐水・耐久性が高いウリン材は、ウチ・ソトをつなぐ境界にふさわしいラフな素材感が魅力。
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ネームプレートも外観デザインの一部。
グレージュの外壁となじみがよく、さり気ない高級感を演出するゴールド色を採用した。 -
リビングと庭の間を通り玄関へ向かう。
夜は団らんの気配を、朝は自然光を感じながらオンとオフを切り替えてゆく。 -
アプローチの先には中庭が連続する。
吹き抜けから差し込む光と影は、日ごとに表情を変える。 -
エントランスの正面には造作収納を設えた。間接照明と、カウンター上のペンダントが優しくあたたかい。漆喰仕上げの壁が空間を心地よい空気で満たす。
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陶器のランプシェードはスポットライト的な役割も。
アーチの奥には利便性の高いシューズインクローク。 -
縦仕切りの無い棚板には大量の靴が収納可能。雨で濡れたアウターも気兼ねなく掛けられるハンガーパイプを設置。
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上部スリット窓はプライバシーを守りながら光を取り入れたいときに最適な選択。
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い草の香りに心が安らぐ、縁無し畳を敷いた和室。プリーツスクリーンと照明器具を素材合わせでコーディネート。
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一枚板のタモ材フローリングに自然の躍動を感じる。
外部の視線を気にする必要がない、中庭に面する窓にはカーテンを付けずに。 -
家族それぞれのチェアが並ぶ。キッチン奥のカウンターは勉強や家事、仕事などフレキシブルに活躍。
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家具製作からスタートした国内ブランド、クッチーナのキッチン。ダイニングテーブルも同メーカーで揃え、美しい納まりとデザインの統一感を実現した。
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シンプルな照明はイタリアのトップブランド「FLOS」の名作。サイズ違いを重ねてリズミカルに。
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キッチンは近年人気を集めるセパレート型。
コンロとレンジフードを背面に設計することで一層開放的なLDK空間となる。 -
キッチンに立ちながらLDK全体や庭の様子を見守る。
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寝室をまとめた2階には家族共用の本棚を造作。
20cm程度の浅い奥行きで単行本などに最適な設計だ。 -
壁紙やカーテンで個性をプラスした子ども室。
クローゼットの洋服越しに見えるストライプがアパレルショップのような雰囲気。 -
上品なモーヴカラーは大人っぽくも使える。
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もう一方の子ども室はブルー系でコーディネート。
将来は間仕切りを建てて2室に分けることも可能だ。 -
天井まで高さのあるハイ引き戸ですっきりと。
枠もレールもほとんど目立たず美しく納まる。 -
扉無しのオープンクローゼットや室内干しができるワイヤーを設置して家事効率を高めた。
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東向きの窓からは朝日が入り、身体のリズムが整う。
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浮遊感あるデザインの洗面化粧台を壁の寸法に合わせて造作した。ライトグレーの上品なタイルが空間を彩る。
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アクセントクロスや木製ペーパーホルダーもトータルコーディネート。水廻りもテイストを揃えることで家全体のインテリアに統一感が生まれる。
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必要な機能がコンパクトにまとまるランドリー。洗濯機上部にあるのは、リンナイ製ガス乾燥機の「乾太くん」。
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TOTO「サザナ」のユニットバス。
壁のアクセントカラーや床の色合いはベージュ系で統一。 -
トイレの手洗いは各アイテムの組み合わせでオリジナリティを出しやすい。ユニークな形状のボウルは著名デザインオフィス” nendo”が手掛けたもの。
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くすんだグリーンの壁紙が爽やかで落ち着いた印象。
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オープン階段は無駄のないシンプルな形にデザインした。
上にはフレキシブルに使える小屋裏空間が広がっている。