2026.03.19
家作りの考え方

住宅性能評価とは?評価項目やメリット・デメリット、注意点を解説

これから家を建てたい、あるいは購入したいと考えて情報収集を進める中で、住宅性能評価とは何か、どのような性能を確認できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

住宅性能評価は、住宅の性能を第三者機関が一定の基準で評価し、数値や等級で比較しやすくする制度です。

本記事では、住宅性能評価の仕組みや評価項目、メリット・デメリットを解説します。

さらに、住宅性能評価を確認する上での注意点を説明するので、高性能な家をつくりたいと考えている方は、参考にしてください。

住宅性能評価とは?

住宅性能評価とは、正式には「住宅性能表示制度」に基づく評価のことです。

住宅の性能は見た目だけでは分かりにくいため、国に登録された第三者機関が一定の基準に沿って住宅の性能を評価します。

そのため、さまざまな工務店や住宅会社の家を、同じものさしで比較できるようになります。

「高性能住宅」と説明されても基準が分からなければ判断しにくい一方で、住宅性能評価があれば、住宅に詳しくない方でも性能を数値や等級で簡単に確認できます。

なお、住宅性能表示制度は品確法に基づいて運用されており、評価には「設計住宅性能評価」と「建設住宅性能評価」の2種類があります。

・設計住宅性能評価:図面や仕様書をもとに評価
・建設住宅性能評価:建築中や完成後の検査を通じて評価

この制度を理解しておくと、住宅会社の説明をそのまま受け取るのではなく、客観的な基準で比較しながら家づくりを進めやすくなります。

住宅性能評価では何をチェックする?評価項目と等級の仕組み

住宅性能評価では、家の性能を10分野・34事項に分けて確認し、各項目を等級や数値で見える化します。

数字が大きいほど高い性能水準を示す項目が多いため、耐震性や断熱性、劣化のしにくさなどを同じ基準で比較しやすくなります。

とはいえ、すべての項目で高い等級を目指せばよいわけではなく、家族構成や暮らし方、建築コストとのバランスを見ながら優先順位を考える視点も大切です。

具体的な項目を以下の表で確認していきましょう。

項目名 概要
1.構造の安定

・地震や風、積雪の影響による建物構造の安定性(強度)を評価する

・例えば、耐震性については、地震に対する損傷の受けにくさや倒壊のしにくさを判断する

・地域によっては、強風や積雪に対する強さも確認する

2.火災時の安全

・火災時に住宅内で安全に避難しやすいか、火や煙が広がりにくいかを評価する

・例えば、避難経路を確保しやすいか、開口部や壁、床などに延焼を抑える対策が講じられているかを確認する

3.劣化の軽減

・住宅に使用される材料の劣化の進行を遅らせるための対策を評価する

・例えば木造住宅では、水分や湿気による木材の腐朽やシロアリ被害を軽減するために、通気や換気などの構法上の工夫がされているかを確認する

・高耐久の木材を使用しているかなど、材料の選び方も確認する

4.維持管理・更新への配慮

・給排水管や給湯管、ガス管を点検、清掃、修繕しやすい構造になっているかを評価する

・例えば、配管まわりに点検口が設けられているか、将来の更新工事を進めやすいかを確認する

5.温熱環境

・断熱や気密、日射対策などによって、住宅の省エネ性を評価する

・例えば、壁や窓の断熱性、冬期の日射取得、夏期の日射遮蔽の工夫がされているかを確認する

・あわせて、結露を抑える対策が講じられているかも確認する

6.空気環境

・ホルムアルデヒドなどの化学物質対策が講じられているかを確認する

・加えて、換気設備が適切に設けられているかも確認する

7.光・視環境

・居室の開口部について、光や風を取り込みやすいかに加えて、開放感や眺望にも配慮された計画かを評価する

・居室の窓などの開口部の面積や位置が適切かを確認する

・東西南北や上方のどの方位にどれくらい開口部があるかも確認する

8.音環境

・住宅の外部騒音が室内に入りにくいよう、窓などの開口部にどの程度の遮音対策が講じられているかを評価する

・例えば、外壁に設ける窓の遮音性を高める対策が取られているかを確認する

・なお、共同住宅では床や壁を通じて伝わる音への対策も評価対象になる

9.高齢者等への配慮

・安全に移動しやすく、介助しやすいバリアフリー住宅かを評価する

・例えば、段差を解消しているか、手すりを設置しやすいか、移動や出入りに配慮した設計かを確認する

10.防犯

・住宅への侵入を防ぎやすい仕様になっているかを評価する

・例えば、窓や玄関などの開口部に防犯上有効な部品や対策が講じられているかを確認する

住宅性能表示制度は、省エネ基準の強化などに合わせて見直しが行われています。評価項目や基準は今後変更される可能性もあるため、検討時には最新情報もあわせて確認してください。

住宅性能評価を取得するメリット・デメリット

住宅性能評価を取得すると、客観的に性能を比較できたり、住宅性能に対する安心感が高まったりといったメリットがあります。

一方で、一般的な住宅よりも費用がかかる点がデメリットです。

具体的に、メリットとデメリットを確認していきましょう。

メリット

住宅性能評価を取得するメリットは、主に以下の4つです。

・住宅ローンで優遇を受けられる場合がある
・地震保険料の割引を受けられる場合がある
・売却時のアピール材料になりやすい
・トラブル時に専門機関へ相談しやすい

住宅性能評価を受けた住宅は、金利が最大で0.25%引き下げられるフラット35Sが適用される可能性があります。

また、民間金融機関でも住宅性能評価書をもとに優遇条件を設けているケースがあるため、確認してみましょう。

耐震等級に応じて地震保険料の割引が適用される場合もあり、最大で50%の割引が適用されます。

さらに、建設住宅性能評価を取得していれば、万一のトラブル時に専門機関へ相談しやすくなる点はメリットの一つです。

デメリット

住宅性能評価のデメリットとして挙げやすいのは、取得や性能向上に費用がかかる点です。

高い等級を目指すほど、耐震性や断熱性を高めるための資材費や施工費が上がりやすくなります。

また、住宅会社ごとに標準仕様は異なるため、どの性能で追加費用が発生するかは一律ではありません。

希望する性能によっては、仕様変更や追加工事が必要になることもあります。

さらに、住宅性能評価を受けるには申請費用や検査費用も必要です。

目安は20万〜40万円ほどとされています。

住宅性能評価を確認するときの注意点は?

住宅性能評価を確認するときは、主に以下の2点を押さえておきましょう。

・等級が高ければよいとは限らない
・住宅性能評価を取得していてもトラブルを完全に防げるわけではない

等級は性能を比較する目安の一つですが、数字だけで住みやすさが決まるわけではありません。

家族構成や暮らし方によって重視したい性能は異なります。

そのため、優先する項目と不要な項目を分けて考えましょう。

また、すべての項目で高い等級を目指すと、建築コストが上がります。

住宅性能評価は一定の基準に沿って性能を確認する制度であり、すべての不具合を防げるものではありません。

判断材料の一つと捉え、住宅会社の説明や契約内容もあわせて確認しましょう。

住宅性能評価に関するよくある質問

ここでは、住宅性能評価に関するよくある質問にお答えします。

住宅性能評価の項目はどのようなものがありますか?

住宅性能評価では、「構造の安定」「火災時の安全」「温熱環境」など、10分野・34項目に分けて住宅の性能を評価します。

各項目は等級や数値で示されるため、耐震性や断熱性などを客観的に比較できるのが特徴です。

住宅性能評価を受けるとどのようなメリットがありますか?

住宅性能評価を受けることで、第三者の基準に基づいた客観的な比較ができるようになります。

また、フラット35Sなど住宅ローンの優遇や、耐震等級に応じた地震保険料の割引が適用される場合もあります。

住宅性能評価の費用はどのくらいですか?

住宅性能評価の費用は、申請費用や検査費用を含めて一般的に20万〜40万円程度が目安です。

ただし、より高い等級を目指す場合は、性能向上のための設計や施工に追加コストがかかることもあります。

住宅会社によって費用や仕様は異なるため、事前に見積もり内容を確認しながら検討することが大切です。

まとめ|住宅性能評価を理解して納得できる家づくりへ

住宅性能評価とは、住宅の性能を10分野にわたり客観的に評価し、その結果を等級などで分かりやすく示すための制度です。

住宅会社を比較するときは、等級の高さだけで判断せず、暮らし方や予算に合う性能を見極めることが大切です。

性能面に納得した上で家づくりを進めたい方は、構造や性能について設計段階から丁寧に説明してくれる設計事務所や工務店、ハウスメーカーに相談することが大切です。

特に、首都圏で注文住宅を検討している方は、耐震性や断熱性に配慮した家づくりを行うsumutoco(スムトコ)へお気軽にご相談ください。

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