【5つのステップで解説】失敗しないハウスメーカーの選び方

ハウスメーカーによって標準仕様や提案内容、アフターサービスの内容、営業担当者との相性などは大きく異なります。

そのため、ハウスメーカーを選ぶ際は、知名度や価格に偏らず、提案内容やアフターサービスなども含めて総合的な比較が必要です。

本記事では、ハウスメーカーの選び方やありがちな失敗例、比較検討する際のポイントと注意点を解説します。

この記事を一読すれば、自分たちと相性の良いハウスメーカーを選べるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

【5ステップで解説】ハウスメーカーの選び方

はじめに、ハウスメーカーの選び方を5ステップで解説します。

ステップ①希望条件や優先順位を整理する

ハウスメーカーを選ぶ際は、はじめに希望条件や優先順位を明確にしましょう。

条件がはっきりしていないと、自分たちに合う会社を判断しにくく、各社の提案内容や見積もりを比較する際にも軸がブレてしまいます。

希望条件としては以下のようなものが考えられます。

・部屋数はどの程度必要か
・どのようなデザインテイストが好みか
・家の中で重視したい場所はどこか（リビング、キッチンなど）

あらかじめ希望条件や優先順位を整理しておくことで、比較時の迷いが少なくなり、担当者との打ち合わせもスムーズに進みます。

ステップ②資金計画を立てる

ハウスメーカーを選ぶ前に、土地・建物・外構・諸費用を含めた「総予算（＝住宅ローンの借入額）」の目安を決めておきましょう。

総予算を考える際は「年収倍率（年収に対して何倍の借入をしているかを示す指標）」という考え方を使うとわかりやすいです。

一般的に住宅ローンの借入額は年収の7倍以内に抑えると、無理のない返済計画を立てやすいとされています。たとえば年収900万円であれば、借入額は6,300万円程度が目安です。

返済可能な上限額を把握しておくことで、候補となるハウスメーカーの価格帯を自然に絞り込めます。

予算別にどのような住宅が建てられるのか知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

▶関連記事：注文住宅の相場を解説｜予算別の特徴と施工事例でイメージを具体化しよう！

ステップ③気になるハウスメーカーを数社ピックアップする

ハウスメーカーは最初から1社に絞らず、2〜3社を候補として比較できる状態をつくりましょう。

まずは予算や希望条件に合う会社をWebサイトや比較メディアで探し、価格帯や対応エリア、建築実績などを簡単に整理します。

工法やデザインテイストにも注目し、「この会社はシンプルモダンが得意」「この会社は間取りの自由度が高い」といった特徴を把握しておくと、比較がしやすくなります。

以下の記事では、特に間取りの自由度とおしゃれさに定評のあるハウスメーカー10社を厳選して紹介しているので、あわせてご参考ください。

▶関連記事：ハウスメーカー比較｜間取り・デザインで選ぶおすすめ10社

ステップ④資料請求・モデルハウス見学で情報収集する

ハウスメーカーを2〜3社に絞れたら、資料請求やモデルハウス見学を通じて情報を集めましょう。

モデルハウスでは、建物そのものだけでなく、標準仕様とオプションの違いや営業担当者の説明力・提案力も重要なチェックポイントです。

質問内容をあらかじめ統一しておくと、各社の対応を客観的に比較しやすくなります。

ステップ⑤見積もりを依頼し、1社に決定する

最終的に依頼するハウスメーカーは、見積もりを比較したうえで慎重に決定しましょう。

見積もりは、延床面積や仕様を統一した条件で依頼するのが基本です。

価格の差だけで判断せず、間取り提案の質やアフター保証の内容、営業担当者との相性なども含めて総合的に比較することが大切です。

即決は避け、焦らず比較することで「やっぱり別の会社にすればよかった」と後悔するリスクを減らせます。 

ハウスメーカー選びでありがちな失敗例

「大手なら安心」と知名度やイメージだけで選んだ結果、標準仕様と希望が合わず、オプションの追加によって予算をオーバーするケースは珍しくありません。

そのため、契約前に希望条件を整理し、それが標準仕様でどこまで実現できるかを基準に会社を選ぶことが大切です。

モデルハウスの印象に左右されて契約したものの、完成後に「想像していた家と違った」と感じる方もいます。

展示場では広めの空間やグレードの高い仕様が使われていることが多いため、標準仕様との違いや空間のスケール感は必ず確認しましょう。

また、担当者との相性をあまり重視せずに選んだことで、打ち合わせの段階になってから要望をうまく伝えられず、後悔につながったというケースもあります。

担当者の提案の姿勢や説明のわかりやすさなど、やりとりのしやすさも含めて、信頼できるかどうかを判断することが重要です。

ハウスメーカーを比較検討するときのポイントや注意点

最後に、ハウスメーカーを比較検討するときのポイントと注意点を解説します。

構造・工法

家の構造や工法は、住まいの性能やコスト、間取りの自由度に大きく関わる重要な比較ポイントです。

ハウスメーカーごとに対応している構造・工法は異なるため、建てたい家のイメージに合うかどうかを確認しておきましょう。

構造・工法		特徴
木造	木造軸組工法	・間取りの自由度が高い
	2×4（ツーバイフォー）工法	・耐震性と気密性が高い
鉄骨造	軽量鉄骨	・鉄骨厚6mm未満 ・木造よりも耐震性が高い
	重量鉄骨	・鉄骨厚6mm以上 ・大空間を取りやすく自由度が高い
RC造	鉄筋コンクリート造	・耐震性、防音性、耐火性に優れる

デザインの自由度

自由設計かセミオーダー・規格住宅かによって、実現できる間取りや仕様の自由度が大きく変わります。

収納や家事動線、勾配天井など、こだわりたい部分がある場合は、その再現性や対応力に差が出るため、各社の得意・不得意を見極めることが大切です。

基本的にはどのハウスメーカーでも一定の対応は可能ですが、細部までこだわりたい場合は注意が必要です。

また、外観や内装のテイストには和風・北欧風・モダンなどの傾向があり、各社ごとに強みがあります。

施工事例やカタログを見比べながら、自分たちの理想に近いプランがあるかどうかを確認しておきましょう。

アフターサービスと保証内容

ハウスメーカーを選ぶ際は、アフターサービスと保証内容も確認しましょう。

たとえば、初期保証は10年が一般的ですが、ハウスメーカーによって延長の有無や条件に違いがあるため注意が必要です。

定期点検の回数やタイミング（2年・5年・10年など）、無償対応の範囲やトラブル発生時のサポート体制も比較しておくと安心です。

長く快適に暮らすためには、施工後の対応まで視野に入れて検討しましょう。

また、保証内容は口頭説明だけでなく書面で提示してもらうことが確実です。

後から条件の認識違いが起こらないよう、契約前に細かい内容を確認しておくことがポイントです。

まとめ｜希望・予算・相性を軸に、ハウスメーカーを比較しよう

ハウスメーカーを選ぶ際は、希望条件、資金計画、デザインの自由度、保証内容など、複数の観点から比較することが重要です。

各社ごとに提案力や対応範囲には違いがあるため、複数社を比較して自分たちの条件に合う会社を見極めましょう。

また、間取りや素材選びなど細部までこだわりたい場合は、設計段階から自由度の高い提案が受けられる設計事務所を検討するのもおすすめです。

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