玄関からパントリーの間取り実例3選｜家づくりに取り入れたい収納動線

最近では、玄関から直接アクセスできるパントリーを設ける間取りが注目されています。

動線がスムーズになることで、片付けの手間や生活感を抑えやすくなります。

ただし、湿気やにおい、暗さなど、注意すべきポイントもあるため、設計の段階での工夫が欠かせません。

この記事では、玄関直結パントリーの特徴やメリット・デメリットを解説した上で、実際の施工事例も交えて、具体的な間取りの工夫を解説します。

玄関からパントリーにつながる動線を家づくりに取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

玄関からパントリーへ続く間取りの特徴

パントリーとは、食品や日用品をまとめて収納できる専用スペースを指します。

一般的にキッチンに隣接して設けられ、調理の際にすぐに物を取り出せる点が魅力です。

最近では、キッチン横の配置に加え、玄関から直接アクセスできるパントリーを設ける間取りが増えています。

買い物帰りの重い荷物をすぐに収納できれば、移動の手間を減らし、日々の家事を効率化できるためです。

共働き世帯の増加やまとめ買いの普及といった生活スタイルの変化も、玄関からパントリーへ続く間取りを後押ししています。

玄関直結パントリーのメリット・デメリット

次に、玄関直結のパントリーのメリットとデメリットを解説します。

メリット

玄関から直接アクセスできるパントリーは、日々の家事を効率化できる間取りとして人気です。

買い物から帰ったら玄関からすぐに荷物を収納できる、動線が短くなり、重い袋を持って家の奥まで運ぶ必要がありません。

また、食品や日用品を玄関近くにストックしておくことで、キッチンやリビングに生活感を持ち込みにくくなり、空間をすっきり保てます。

非常食や消耗品などの在庫管理もしやすく、災害時の備蓄スペースとして活用することもできます。

収納力と家事動線の両立を実現できる点が、玄関直結パントリーの大きな魅力といえるでしょう。

デメリット

玄関直結パントリーは便利な一方で、設計段階での配慮が足りないと使い勝手が悪くなることがあります。

まず注意したいのが湿気とにおいです。玄関に近い場所は外気の影響を受けやすく、カビが発生しやすくなったり、玄関のにおいがこもったりすることがあります。

換気扇や小窓を設ける、必要に応じて除湿機を置くなど、湿気対策をしっかり講じましょう。

また、暗さも見落としがちなポイントです。奥まで見渡せるよう天井照明や人感センサーライトを設置し、使いやすさを確保する必要があります。

通路の狭さにも要注意です。棚を深くしすぎると動きにくくなるため、通路幅は最低でも60cmを目安に、棚の奥行きとのバランスを考えて設計しましょう。

「扉なし」や「外とつながる」パントリーの施工事例3選

最後に、パントリーの施工事例を3つ紹介します。

シューズ・荷物・ストック品を1箇所で管理できる

シューズインクロークとパントリーを隣接させることで、玄関まわりの片付け動線を1本にまとめられます。

▶施工事例：土間とリビングが連なる家

上記の事例では、シューズインクロークを抜けてすぐ隣にパントリーを配置しています。買い物袋やストック品をその場で整理できる動線設計です。

可動棚は食品だけでなく、日用品や非常用の備蓄にも対応しやすく、収納からキッチンの流れが自然につながっています。

収納力と使いやすさを両立したレイアウトは、共働き世帯や子育て家庭にもおすすめです。

パントリーの奥に屋外動線を確保して使い勝手をアップ

パントリーに屋外への出入口を設けることで、キッチン・収納・外空間が緩やかにつながります。

▶施工事例：造作家具で快適性を高めた家

上記の事例では、キッチン奥に冷蔵庫付きのパントリーを設け、その先にルーバー付きのテラスドアを配置しています。

屋外と緩やかにつながることで、荷物の一時置きや換気、外作業時のちょっとした出入りにも活用できます。

内部にいながら外とつながるパントリーは、機能性と快適性を兼ね備えた空間です。

扉を省いたパントリーでスムーズな収納動線を確保する

収納量の多いパントリーは、物が増えやすいからこそ視線を遮る工夫が重要です。

壁で仕切りながらもあえて扉を設けず、開放的な動線を確保することで、使いやすさと見た目のバランスが取れた空間になります。

▶施工事例：優美な曲線を描く家

上記の事例は、パントリーを壁で囲いつつ、出入口に扉を付けない設計です。 視線は遮られながらも行き来はスムーズで、家事の合間にも気軽に出入りできる動線が確保されています。

空間のつながりを意識した設計により、収納スペースでありながら圧迫感がなく、暮らしに自然と馴染むパントリーになっています。

まとめ｜間取りづくりに「玄関直結パントリー」を取り入れてみませんか？

買い物後すぐに荷物を収納できる「玄関からパントリーへつながる間取り」は、家事動線の短縮や収納効率の向上に役立ちます。

玄関まわりの片付けやキッチンへの動線をスムーズにすることで、共働きや子育て家庭にとっても使い勝手の良い住まいになります。

ただし、設計次第では湿気や暗さ、通路の狭さといったデメリットにつながることもあるため、プランニングには注意が必要です。 記事内で紹介したように、実例を参考にしながら「収納力と動線のバランスが取れた間取り」を考えましょう。

玄関直結パントリーを取り入れた住まいに関心がある方は、紹介した事例の家を手がけたsumutoco（スムトコ）まで、ぜひお気軽にご相談ください。

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