2025.08.04
家作りの考え方

土地選びのポイント4選!探し方や購入後の失敗事例も紹介

「家を建てるために土地を探しているけれど、何を基準に選べばいいか分からない」と悩んでいないでしょうか?

土地選びでは、価格や立地だけでなく、将来的な生活のしやすさや建築条件、安全性まで含めて判断することが大切です。

なぜなら、購入後に追加工事や法的制限が判明し、理想の家が建てられないケースも少なくないためです。

本記事では家づくりを検討中の方に向けて、土地選びで失敗しないための4つのチェックポイントを紹介します。加えて、土地の探し方や失敗事例も紹介します。

注文住宅に強い設計事務所の知見も取り入れながら解説していますので、これから土地探しを始める方も、すでに候補がある方も、参考にしてください。

家を建てる際の土地選び4つのポイント

はじめに、家を建てる際の土地選びのポイントを以下4つ解説します。

生活しやすいエリアかどうかを見極める

土地を選ぶうえで最も重視すべきポイントの一つは、生活のしやすさです。

通勤や通学の利便性、スーパーやドラッグストアなどの買い物環境、小児科や公園といった子育て施設の充実度は、日常生活に直結します。

また、今だけでなく将来のライフスタイルも見据えて、数年後の生活を具体的にイメージすることが大切です。

たとえば、子どもの成長や転職の可能性を考慮して、柔軟に対応できる立地かどうかも検討しておくと安心です。

土地の価格や広さだけで判断せず、「その場所で自分たちがどう暮らしていくか」を基準に選ぶようにしましょう。

土地価格だけでなく総費用で予算を考える

土地選びでは、土地代だけでなく、購入後にかかる総費用も含めて予算を検討することが重要です。

たとえば、土地の状態によっては地盤改良や造成工事が必要になり、これだけで100万円以上かかることもあります。

また、水道やガスなどのインフラが未整備の場合は、引き込み工事に数十万円、条件次第ではさらに費用が増えるケースもあります。

さらに、仲介手数料や登記費用、固定資産税の精算などの諸経費も加わるため、購入後に数百万円単位の追加支出が発生することも珍しくありません。

こうした購入後の費用を事前に想定したうえで、「建物にどれだけ予算を割けるか」を逆算し、資金計画をシミュレーションしておくことが大切です。

災害リスク・地盤・法規制など安全性と建築条件をチェックする

災害リスクや法的な建築条件を事前にチェックしておきましょう。

まず、洪水や土砂災害などの危険性を把握するために、自治体が公開しているハザードマップを確認するのがおすすめです。

ハザードマップは地域ごとの災害リスクを示した地図で、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などが色分けされています。

次に、その土地に希望の家が建てられるかを判断するためには、建ぺい率や容積率といった法規制の確認も必要です。

建ぺい率とは敷地面積に対して建てられる建物の割合、容積率は延べ床面積の上限を示します。

建ぺい率や容積率によって、建てられる家の大きさや間取りに制限が生じることがあるため、購入前に必ず確認しましょう。

土地の形状や接道状況が建築に与える影響も把握する

土地の形状や道路との接し方によって、建てられる家の間取りや設計に制限が出ることがあります。

一般的に注意が必要な土地は「旗竿地(はたざおち)」と「変形地」です。

旗竿地とは、道路に接する部分が細く、その奥に敷地がある土地のことで、採光や通風、駐車スペースの確保に工夫が必要です。また、変形地は三角形やL字型など整った形ではない土地を指し、間取りの自由度が下がる傾向があります。

さらに重要なのが、接道義務を満たしているかです。接道義務とは、建築基準法上の道路(原則幅員4m以上の道路)に2m以上接していなければならない決まりです。

接道義務を満たしていない土地は、そもそも住宅を建てられない可能性があるため、必ず確認しましょう。

▶関連コラム:【高低差のある土地に家を建てる】7つのメリット・4つのデメリット│建築例や注意点も紹介

▶関連コラム:『狭小地でどんな住宅が建つの?』間取りや外構のコツ・事例を紹介│メリット・デメリットも解説

土地探しの3つの方法

次に、土地探しの主な方法を以下3つ解説します。

設計事務所に相談する

設計事務所によっては、土地探しからサポートしてくれる会社もあります。

住宅設計のプロが、希望する建物が実現できる土地かという視点でアドバイスしてくれます。

そのため、購入後に「希望する家が建てられなかった」「想定外の費用がかかってしまった」といった失敗を防ぎやすくなる点が魅力です。

また、土地の形状や法規制を踏まえた建築プランを並行して検討できるため、土地選びと設計のミスマッチを防止できることもメリットです。

ただし、すべての設計事務所が土地探しに対応しているとは限らないため、相談前にサービス内容を公式サイトで確認しておきましょう。

不動産ポータルサイトを活用して探す

土地探しの初期段階では、不動産ポータルサイトを活用するのが効率的です。

たとえば、SUUMOやアットホームといった大手サイトでは、エリア・価格帯・土地面積などの条件を設定して、希望に近い物件を簡単に検索できます。

自宅にいながら広範囲の情報を比較できるため、相場感をつかんだり、人気エリアの傾向を把握したりするのにも役立ちます。

また、複数の物件を同時に比較検討しやすい点も、ポータルサイトの大きなメリットです。

ただし、すべての物件が掲載されているわけではなく、売主の都合で非公開とされている土地もある点には注意が必要です。

不動産会社に相談する

具体的な土地探しを進める際は、不動産会社への相談もおすすめです。

特に地場の不動産会社であれば、地域の相場や売買状況に詳しいため、最新の市場動向を踏まえたアドバイスが受けられます。

また、ネットに掲載されていない「非公開物件」の紹介や、売主との価格・条件交渉を代行してくれるのも強みです。

さらに、希望条件を伝えることで、自分では見つけづらい土地をピンポイントで提案してもらえる可能性があります。

建ぺい率や用途地域といった法規制、上下水道や電気などインフラの整備状況についても、その場で確認できるため、購入前の不安を直接相談しやすい点もメリットです。

ただし、担当者の知識や対応力によって提案の質や対応の丁寧さに差が出る点には注意が必要です。

土地選びで後悔しがちな失敗事例2選

最後に土地選びで後悔しがちな失敗事例を以下2つ紹介します。

建築制限で希望の家が建てられなかった

土地を購入した後に建築制限の存在が判明し、希望していた間取りや建物の規模が実現できなかったという失敗は少なくありません。

たとえば、建ぺい率や容積率の制限により、思い描いていた広さの家を建てられず、部屋数や収納スペースを減らすことになったケースがあります。

また、高さ制限や斜線制限の影響で、2階建てが不可となり、平屋に変更せざるを得なかった例もあります。

いずれも、購入前にその土地で「どのような建物が建てられるのか」を十分に確認していなかったことが原因です。

理想の住宅を建てるためにも、建築条件のチェックは土地選びと同時に行う必要があります。

価格だけで判断して後から高額な工事費が発生した

土地の価格だけを見て判断した結果、購入後に多額の工事費が発生するケースがあります。

たとえば、周辺相場よりも安い土地を購入したものの、地盤が弱く改良工事に数百万円かかったという失敗があります。

また、傾斜のある土地では造成工事が必要となり、想定外の出費につながるケースは珍しくありません。

さらに、水道やガスなどのインフラが未整備の土地では、引き込み工事に追加コストが発生します。

境界線が不明確な場合には、測量費や隣地との調整費が必要になることもあります。

周辺相場よりも土地代が安い土地を購入する場合は、なぜ安いのかという理由を確認しないまま購入を決めてしまうと、後から高額な工事費に悩まされるおそれがあります。

価格だけで判断せず、土地代以外にかかる工事費や諸費用の有無を事前に調べておくことが大切です。

まとめ|住宅の土地選びは設計事務所に相談するのがおすすめ

土地選びのポイントとして、エリアの利便性や安全性、総費用の見極め方などを解説しました。

特に、家づくりにおいては「その土地に本当に希望の家が建てられるか」という視点が欠かせません。

建築条件や法規制を見落としてしまうと、後から間取りを大きく変更せざるを得ないこともあります。

こうした失敗を防ぐためには、理想の住宅をイメージしながら土地探しを行うことが重要です。

そのためには、土地の条件を正確に把握し、建築プランまで見据えて提案してくれる設計事務所に相談するのがおすすめです。

注文住宅を検討中の方は、土地選びから設計までトータルに対応しているsumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

▶sumutoco(スムトコ)の手掛けた家を見る

▶sumutoco(スムトコ)の完成見学会に参加する

最新情報をLINEで受け取れます!

LINEでスムトコを友だち追加する

監修者情報

■ SUMUTOCO 編集部
照明から間取り、外観まで。こだわりの家づくりのヒントになる情報が満載です。
家づくりの専門家集団が、真剣に家づくりを検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。
■ 資格情報
一級建築士、インテリアコーディネーター、中小企業診断士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士
集合写真

株式会社sumutoco(スムトコ)
〒174-0055 東京都板橋区泉町5-15
TEL:03-6454-9878
FAX:03-6454-9879

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

▶sumutoco(スムトコ)の家づくり

▶sumutoco(スムトコ)の施工エリア

【東京都:施工エリア】
東京都施工エリアマップ
千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区/八王子市/立川市/武蔵野市/三鷹市/青梅市/府中市/昭島市/調布市/町田市/小金井市/小平市/日野市/東村山市/国分寺市/国立市/福生市/狛江市/東大和市/清瀬市/東久留米市/武蔵村山市/多摩市/稲城市/羽村市/あきる野市/西東京市/西多摩郡(瑞穂町/日の出町/檜原村/奥多摩町)  
【埼玉県:施工エリア】
埼玉県施工エリアマップ
さいたま市(西区/北区/大宮区/見沼区/中央区/桜区/浦和区/南区/緑区/岩槻区)/川越市/熊谷市/川口市/行田市/秩父市/所沢市/飯能市/加須市/本庄市/東松山市/春日部市/狭山市/羽生市/鴻巣市/深谷市/上尾市/草加市/越谷市/蕨市/戸田市/入間市/鳩ケ谷市/朝霞市/志木市/和光市/新座市/桶川市/久喜市/北本市/八潮市/富士見市/三郷市/蓮田市/坂戸市/幸手市/鶴ヶ島市/日高市/吉川市/ふじみ野市/白岡市/北足立郡伊奈町/入間郡(三芳町/毛呂山町/越生町)/比企郡(滑川町/嵐山町/小川町/川島町/吉見町/鳩山町/ときがわ町)/秩父郡(横瀬町/皆野町/長瀞町/小鹿野町/東秩父村)/児玉郡(美里町/神川町/上里町)/大里郡寄居町/南埼玉郡(宮代町/白岡町)/北葛飾郡(杉戸町/松伏町)  
【神奈川県:施工エリア】
神奈川県施工エリアマップ
横浜市(鶴見区/神奈川区/西区/中区/南区/保土ケ谷区/磯子区/金沢区/港北区/戸塚区/港南区/旭区/緑区/瀬谷区/栄区/泉区/青葉区/都筑区)/川崎市(川崎区/幸区/中原区/高津区/多摩区/宮前区/麻生区)/相模原市(緑区/中央区/南区)/横須賀市/平塚市/鎌倉市/藤沢市/小田原市/茅ヶ崎市/逗子市/三浦市/秦野市/厚木市/大和市/伊勢原市/海老名市/座間市/南足柄市/綾瀬市/三浦郡葉山町/高座郡寒川町/中郡(大磯町/二宮町)/足柄上郡(中井町/大井町/松田町/山北町/開成町/箱根町/真鶴町/湯河原町)/愛甲郡(愛川町/清川村)  
【千葉県:施工エリア】
千葉県施工エリアマップ
千葉市(中央区/花見川区/稲毛区/若葉区/緑区/美浜区)/銚子市/市川市/船橋市/館山市/木更津市/松戸市/野田市/茂原市/成田市/佐倉市/東金市/旭市/習志野市/柏市/勝浦市/市原市/流山市/八千代市/我孫子市/鴨川市/鎌ケ谷市/君津市/富津市/浦安市/四街道市/袖ケ浦市/八街市/印西市/白井市/富里市/南房総市/匝瑳市/香取市/山武市/いすみ市/大網白里市/印旛郡(酒々井町/栄町)/香取郡(神崎町/多古町/東庄町)/山武郡(大網白里町/九十九里町/芝山町/横芝光町)/長生郡(一宮町/睦沢町/長生村/白子町/長柄町/長南町)/夷隅郡(大多喜町/御宿町)/安房郡鋸南町  
【茨城県:施工エリア】
茨城県施工エリアマップ
水戸市/日立市/土浦市/古河市/石岡市/結城市/龍ケ崎市/下妻市/常総市/常陸太田市/高萩市/北茨城市/笠間市/取手市/牛久市/つくば市/ひたちなか市/鹿嶋市/潮来市/守谷市/常陸大宮市/那珂市/筑西市/坂東市/稲敷市/かすみがうら市/桜川市/神栖市/行方市/鉾田市/つくばみらい市/小美玉市/東茨城郡(大洗町/城里町)/那珂郡東海村/久慈郡大子町/稲敷郡(美浦村/阿見町/河内町)/結城郡八千代町/猿島郡(五霞町/境町)/北相馬郡利根町