家づくりコラム
上質な「和モダンな家」の建て方│素材と納まりで決まる上質さ、施工事例とともに解説

和モダンな家の実例を見ると、同じ「和モダン」という言葉でも、家によって印象が違うことに気づきます。
こうした和モダンな家の違いは和の要素の数ではなく、素材が本物かどうか、また細部の納まりといった要素で決まります。
写真映えする家ではなく、10年後に見ても品が落ちない上質な家を建てるために、押さえておきたい素材やデザイン、法規制などの留意点を、首都圏で「和モダンな家」を建てるsumutoco(スムトコ)が施工事例とともに解説します。
【本コラムを読んだら分かること】
Contents
和モダンな家とは|伝統的な「和」と現代的な「モダン」の融合

和モダンな家とは、瓦屋根や畳、格子といった日本の伝統的な要素を、直線的でシンプルな現代のデザインと組み合わせた住宅を指します。
純和風のように装飾や間取りを伝統様式に厳密に合わせるのではなく、素材やデザインの一部を現代の暮らしに合わせて取捨選択できる点が特徴です。
素材や納まりの選び方が、上質な和モダン空間をつくる際に重要になります。
「上質な和モダン」と「安っぽく見える和モダン」の分かれ目

和モダンな家を検討する中で、同じ「和モダン」という括りでも、上質に見える家とそう見えない家に分かれるのはなぜでしょうか。
この違いは、以下のとおり素材の上質さや細部の納まりといった点に集約されます。
| 観点 | 上質に見える傾向 | 安く見える傾向 |
|---|---|---|
| 素材 | 無垢材・塗り壁など、経年で味わいが増す素材 | 木目調プリント材など、経年劣化が目立ちやすい素材 |
| 格子・建具の納まり | 見付けとピッチをそろえ、見切り材で丁寧に取り合う | 既製サイズをそのまま使い、目地の通りが揃っていない |
| 色使い | 彩度を抑え、素材同士の質感でコントラストを出す | 装飾的な色・柄を多用し、要素同士が競合している |
本物の素材と、経年変化後の質感
木目をプリントした建材と無垢材、塗り壁とサイディングでは、竣工直後の写真では差が出にくいものの、時間の経過とともに違いが出ます。
無垢材や塗り壁は色が変わりながら味わいを増す一方、プリント材は経年で色あせや傷みが目立つことがあります。
10年後に見ても品が落ちない家をつくるには、竣工の時だけでなく経年変化後の状態まで見据えて素材を選ぶ視点が欠かせません。
見付けの寸法や目地の処理など、細部の納まり
同じ縦格子でも、1本1本の幅(見付け)と間隔(ピッチ)で印象が変わり、細く密に入れると繊細に、太く粗く入れると重厚に見えます。
あわせて、壁と建具の取り合いに入る見切り材の有無や目地の通り、畳と床の段差の処理といった部分は、写真では意識されにくいものの実物では仕上がりの印象を大きく左右します。
素材の選定や納まりの精度といった「こだわり」の実現性は、設計者や施工者の設計力や練度によるところが大きいため、上質な空間を設計・施工してきた実績のある会社に依頼することも欠かせません。
首都圏(東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城)エリアで、質感の高い「和モダンな家」をご希望の方は、豊富な施工実績で裏打ちされた、sumutoco(スムトコ)へご相談ください。
※しつこい営業は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
sumutoco(スムトコ)は首都圏(東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城)のお客様の家づくりをお手伝いしています。
「上質な和モダンな家」をつくる素材・デザインの選び方

「素材」と「納まり」といった基準をもとに、外観や内装を検討する際に具体的に何を選べばよいかを見ていきます。
外観は屋根の形や軒の深さ、外壁の素材を重視
切妻や寄棟など、傾斜のある大屋根が和モダンの骨格をつくり、軒を深く出すことで外壁に陰影が生まれます。
また、外壁は木材や塗り壁、タイルが定番で、色は彩度を抑えるほど植栽の緑が引き立ちます。
こうした伝統色の強い素材を利用しない場合でも、大屋根や無垢の木材、三日月などのモチーフによって和の雰囲気を醸すこともできます。
和瓦など、純和風の素材を利用しない場合でも、「外に親しみ穏やかに暮らす家」のように、大屋根や無垢の木材、三日月のモチーフなどによって和の雰囲気を醸すこともできます。
▶関連コラム:【新築】モダンな外観でおしゃれ・センスのいい家、実例紹介│ナチュラル・スタイリッシュ・シンプル・北欧などアイデアもご紹介
内装は天井の高さにこだわると、和の落ち着きが出る

リビングは勾配天井や梁を見せて開放感を出し、和室や畳スペースだけ天井を低く抑えると、部屋ごとに開放感と落ち着きを使い分けられます。
こうした天井高さの調整は、和モダンな内装においても効果の大きい手法です。
障子や木製建具で光をやわらげる、間接照明で天井と壁の面を照らし陰影を演出するといったライティングの工夫も和の雰囲気演出に一役買います。
なお、予算が限られる場合は、面積の大きい部分から品質を高めることで、空間の上質化における費用対効果を高められます。
| 部位 | 上質さへの効果 | 費用配分の考え方 |
|---|---|---|
| 床(無垢材) | 面積が大きく視線に入り続けるため効果が大きい | 優先して配分する |
| 壁(塗り壁) | 床と同様に面積(効果)が大きい | 優先して配分する |
| 建具・格子 | 視線が集まりやすい | 要所に絞って配分する |
| 天井仕上げ材 | 見上げる頻度は低く、床・壁ほど視線に入り続けない | 要所に絞って配分する(リビング・ダイニングまわりなど) |
| 設備で隠れる箇所 | 目に触れない | 標準仕様にする |
なお、この費用配分は天井の仕上げ材(クロス・木材など)に関する話であり、勾配天井や高さの調整(設計そのもの)とは別の軸の話題です。
▶関連コラム:新築『照明計画』の手順と10のポイント解説│リビング・吹き抜け・間接照明など注文住宅の施工事例も紹介
都市部で「和モダン」の成立を左右する法規制

和モダンの象徴である深い軒と大屋根、木の外壁といった要素は、いずれも敷地の法規制によって採用の可否が決まります。
デザインについて議論する前に、まずは以下のとおり敷地の法的な条件を確認すると、手直しになる事態を避けられます。
| 法規制 | 解説 |
|---|---|
| 大屋根の勾配と斜線制限、高度地区 | ・各種斜線制限(道路、隣地、北側など)によって、屋根勾配や棟の高さが決まる ・高度地区が指定された土地では、地区ごとに定められた高さの上限も加わる ・第一種・第二種低層住居専用地域、田園住居地域では、建築基準法第55条による絶対高さ制限(10mまたは12m)もかかる |
| 深い軒と建築面積への算入 | ・軒や庇(ひさし)が外壁や柱の中心線から1m以上突き出す場合、先端から1m後退した部分の面積が建築面積に算入される ・建築面積が増えると、同じ建ぺい率の上限内で確保できる延床面積が実質的に減るため、特に都市部の狭小地では設計上の調整が必要になる |
| 防火地域等における木材の使用制限 | ・防火、準防火地域や法22条区域では、地域ごとに定められた屋根・外壁の防火性能(不燃化・準防火性能)を満たす構造にする必要がある ・認定された外装材の利用や、認められる範囲での木材の利用を検討する |
※各種法規制は自治体によって運用が異なりますので、詳細はお住まいの地域の自治体にご確認ください。
こうした法規制により、理想とする家の形や間取りがあっても、高さや建築面積といった建物全体の制限によって実現できない場合があります。
「後から知った」という事態を避けるためには、土地を取得する段階から「どんな家が建つか」を相談できる設計者を見つけることが大切です。
首都圏で土地探しから「和モダンな家」を建てたい方は、土地探しもあわせてsumutoco(スムトコ)へご相談ください。
「和モダンな家」の建て方に関するQ&A

「和モダンな家」の建て方について、よくいただく質問にお答えします。
Q:和モダンな家は洋風の家より建築費は高くなりますか?
A:洋風の家と単純に比較することは難しく、費用は利用する素材と仕上げの複雑さによって変わります。
無垢材や塗り壁、造作の建具を選べば費用は上がりますが、面積の大きい部分にだけ質の高い素材を使い、それ以外は標準仕様にとどめれば、総額を抑えることも可能です。
Q:和モダンな家は平屋のほうが向いていますか?
A:屋根の面と軒先が見えやすいため、平屋は和モダンと相性がよい選択肢のひとつです。
一方で都市部では敷地の広さと建ぺい率の制約から、2階建てや3階建てを選ぶことも多くなります。
総2階を避けて下屋を出す、格子や塗り壁で面を整えるといった工夫をすれば、階数が増えても和の印象を残せます。
Q:畳スペースを設けるなら何畳がおすすめですか?
A:畳スペースの大きさは用途で変わります。来客用の寝室としても使うなら、布団を1組敷いて動けるスペースを見込み4.5畳以上、リビングの一角で座卓を置いて2〜3人が腰を下ろす程度なら3畳程度でも成立します。
用途を具体的に想定しておくと、必要な広さを判断しやすくなります。
▶関連コラム:リビングに畳コーナーのある間取りの特徴解説│小上がり・3畳など施工事例も紹介
まとめ|上質な和モダンな家は「素材・納まり・法規制」に精通した設計者に依頼を

和モダンな家では、「和」の要素の数ではなく、素材や細かな納まりの精度によって上質さ・高級さを演出できます。
また、和モダンな家の外観の特徴として代表的な「深い軒」や「無垢の木材の外壁」といった要素は、建ぺい率や防火といった法規制に関係しますので、敷地条件に対しても配慮できる設計者に依頼することがおすすめです。
sumutoco(スムトコ)は、「優美な暮らし」を叶える設計事務所として、「和モダン」な家の設計・施工にも対応しています。
ご紹介した過去の施工事例のお住まいが気に入った方は、首都圏を対象に設計・施工する当社へお気軽にご相談ください。
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