家づくりコラム
【傾斜地の建築実例3選】メリット、デメリットや住宅設計のコツ、費用やハウスメーカーの選び方もご紹介

「傾斜地で住宅を建築するとどんな家が建つのか、実例を見てみたい」
こうしたご希望を持つ方は少なくありません。
傾斜地は平坦地と比べて土地の価格を抑えられるケースが多く、特に土地の取得費用が高くなりがちな都市部での土地選びに効果的です。
一方で、造成や擁壁工事に費用がかかる、自然災害のリスクが高まる、といった注意点もあります。
本記事では、傾斜地の建築実例3選を紹介しながら、メリット・デメリット、設計のコツ、費用や依頼先選びのポイントまでわかりやすく解説します。
Contents
傾斜地の建築実例3選
傾斜地に建てられた住宅には、土地の特性を活かしたユニークな工夫が見られます。
はじめに実際の建築実例を3つご紹介し、傾斜地の特徴に応じた住まい方について解説します。
(1)横方向に斜面を取り込む住まいの事例

1件目の事例は、接続する道路が斜めになっている傾斜地沿いの住まいです。
斜面の片側をガレージ、片側を玄関として活用した事例は、斜面を利用する方法のひとつの最適解といえます。
(2)斜面を活用して魅力的な眺望を得た住まい

2件目の事例は、斜面の低層部分をガレージとして活用した住まいです。
傾斜地を上手に活用することで眺望を得られた、高低差を生かした素敵な住まいを建てられる事例といえます。
▶関連コラム:【高低差のある土地に家を建てる】7つのメリット・4つのデメリット│建築例や注意点も紹介
(3)緩やかな段差が使い勝手を高める住まい

3つ目の事例は、緩やかに上る傾斜地に面する住まいです。
傾斜によって生まれる段差を活用して、アプローチから玄関に至る空間を絵画のような空間に仕立てています。
このように、敷地内外に傾斜地がある場合でも、設計や施工の工夫によって素敵で暮らしやすい住まいを建てることは可能です。
そもそも傾斜地とは。定義と種類を確認
傾斜地とは、敷地に高低差があり、平坦でない土地を指します。
「がけ地」とも呼ばれ、景観や風通しに優れる一方、法規制や建築費用の増加など課題も伴います。
傾斜地、がけ地の法的な扱い(がけ条例)
傾斜地やがけ地は、各自治体の「がけ条例」によって取り扱いが定められています。
一般的には、地盤面から高さ2mを超える傾斜地やがけ地がある場合、原則としてその傾斜地の2倍以上の距離を離して建物を建てる、または傾斜地を支える擁壁を設けることが求められます。

自治体ごとに異なる規制ががけられている可能性もありますので、傾斜地に家を建てる場合や土地を購入する場合は、必ず法的な規制内容を確認しましょう。
「急傾斜地崩壊危険区域」は都道府県知事の許可が必要
都道府県が定める「急傾斜地崩壊危険区域」に指定された土地は、土砂災害の恐れが高いことから、開発や建築について制限を受けます。
補強工事の実施などによって特別に許可が下りる場合もありますが、一般的には住宅地としては不向きです。
設計の段階ではなく、購入前にハザードマップや自治体の区域指定を確認することが大切です。
傾斜地での家づくりは、法規制に関わることもありますので、設計力と施工経験のある会社に依頼することが成功のポイントです。
sumutoco(スムトコ)では、狭小地や高低差のある土地など、さまざまな条件で理想の住まいを実現しています。
傾斜地で眺望の優れた家などの建築をご検討の方は、ぜひsumutoco(スムトコ)までご相談ください。
※しつこい営業は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
sumutoco(スムトコ)は首都圏(東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城)のお客様の家づくりをお手伝いしています。
首都圏で実現した、おしゃれな家の施工事例を紹介しています。中庭からの光が差し込む家や間接照明がおしゃれな家など、たくさんの事例の写真を掲載しているので、ぜひご覧ください。
傾斜地に家を建てるメリット

傾斜地は平坦地と比べて建築に工夫が必要ですが、その分だけ得られる魅力も多くあります。
適切に設計すれば、他にはない快適な暮らしを実現できる可能性があります。
- ・眺望や日当たり、風通しを確保できる
- ・プライバシー性の高い住環境になる
- ・地下室やガレージ、スキップフロアなど多様な間取りを実現できる
- ・個性的なデザインの住宅になる
- ・土地の取得費用が安いケースが多い
こうしたメリットによって、開放感ある居住空間や外からの視線を感じない暮らしなど、希望に見合う家を建てることができます。
傾斜地に家を建てるデメリットと対策
傾斜地は魅力が多い一方で、建築の難しさやリスクも存在します。
設計の段階で生じる代表的なデメリットと、解消・軽減するための対策を整理します。
- ・造成工事や擁壁工事に費用を要する
- ・地震や大雨など、自然災害のリスクがある
- ・法規制により建築できない可能性がある
造成工事や擁壁工事に費用を要する
傾斜地で家を建てる場合、最も大きな負担となるのが造成や擁壁工事の費用です。
平坦地に比べ、地盤を整えるための土木工事やコンクリート擁壁が必要になり、数百万円単位でコストが増えることも珍しくありません。
対策としては、地形を活かした設計で造成を最小限に抑える、あるいは駐車場と建物を一体化した構造も費用を抑える方向に働きます。
▶関連コラム:高低差のある土地に駐車場を作る方法は?費用相場や擁壁・スロープの設計ポイントを紹介
地震や大雨など、自然災害のリスクがある
傾斜地は地盤が不安定になりやすく、大雨による土砂崩れや地震による崩落リスクがある点が課題です。
対策としては、建築前に地盤調査を徹底し、必要に応じて杭基礎や擁壁補強を施すことが重要です。
また、耐震等級を高めた設計や排水計画を組み合わせることで、自然災害による被害を被る確率を減らすことができます。
法規制により建築できない可能性がある
傾斜地では「がけ条例」や「急傾斜地崩壊危険区域」などの規制によって、建築そのものが制限される場合があります。
特に崖の高さや勾配が基準を超える場合、建築可能範囲が大きく制限されることがあります。
対策としては、購入前に自治体に確認するとともに、建築実績の豊富な設計士や工務店に相談することが不可欠です。
傾斜地で家を建築する際に確認したい家づくりのコツ

傾斜地での家づくりは、平坦地とは異なる工夫や配慮が必要です。
費用面や設計の工夫、依頼先の選び方を押さえることで、安心で快適な住まいを実現しましょう。
建築費用が高くなる要素を事前に確認する
傾斜地では、造成工事や擁壁の補強、基礎の特殊工事、さらには部材搬入に必要な大型クレーン車両など、平坦地に比べて費用が増える要素が存在します。
土地を購入した段階では見えにくい出費となるため、早い段階で工務店や設計士に相談し、見積もりに含めて確認することが重要です。
予算を超える原因を未然に把握し、設計段階で優先順位を明確にすることで、資金計画にゆとりを持たせられます。
擁壁と建物が一体化した混構造を検討する

傾斜地の建築では、敷地を支える擁壁と住宅を切り離して考えるのではなく、一体化させた「混構造」によって効率的かつ安心な住まいを実現できるケースがあります。
例えば、鉄筋コンクリート造の擁壁の上に木造住宅を組み合わせることで、強度を確保しつつコストを抑えることが可能です。
こうした構造は、土地の高低差を有効に活用できるため、ガレージや収納空間を半地下に設けるといった柔軟な設計にもつながります。
▶関連コラム:【狭小住宅でもビルトインガレージ】間取りのコツを7つ解説│20~30坪の住まいの実例とともにメリットも紹介
スキップフロアや吹き抜けなど縦方向の広がりを意識する

傾斜地ならではの設計手法が、スキップフロアや吹き抜けの活用です。
敷地の段差をそのまま活かすことで床の高さをずらし、空間に変化と奥行きを持たせられます。
視線が抜けることから実際の延床面積以上に広がりを感じられ、開放的な住まいを演出できます。
また、段差部分を利用して収納やワークスペースを設けることも可能です。
ライフプランを想定して土地を決め家を設計する
傾斜地は高低差のある動線が生まれることから、若いうちは快適でも将来的に不便になる可能性があります。
そのため、家族の成長や老後の暮らし方を見据えて土地選びや間取りを計画することが大切です。
たとえば、階段の数や段差を抑える工夫、将来的にエレベーターやスロープを設置できる余地を残しておくと安心です。
ライフプランを前提に設計することで、長期的に住みやすく、資産価値を維持できる住まいにつながります。
傾斜地での建築実績がある会社に依頼する
傾斜地の建築は地盤調査、擁壁補強、基礎工事など、平坦地とは異なる高度なノウハウが求められます。
そのため、過去に傾斜地での施工実績を持つ会社に依頼することが安心につながります。
実績のある会社は、費用面でのリスクや施工中のトラブルを想定した提案ができ、最適な工法を選定してくれる可能性を期待できます。
まとめ|傾斜地での家づくりはsumutocoにお任せ

傾斜地の家づくりには、平坦地にはない魅力がある一方で、造成や擁壁工事、法規制など専門的な配慮も欠かせません。
だからこそ、傾斜地での施工実績が豊富な会社に依頼することが成功の鍵となります。
sumutoco(スムトコ)では、首都圏を中心に多様な敷地条件での家づくりを手掛けてきました。
安心の性能とデザイン性を兼ね備えた住まいをご提案いたしますので、傾斜地での家づくりをご検討の方はぜひsumutoco(スムトコ)にご相談ください。
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