勾配天井の照明で『失敗』感じる理由と対策│計画段階で知りたいライトの種類も実例付き解説

「勾配天井を採用したいけど、照明計画の失敗が不安…」
このように、勾配天井について特に照明計画の失敗を不安視する声が聞かれます。

そこで本記事では、勾配天井の照明について失敗・後悔を感じる瞬間について解説します。

取るべき対策や照明の種類、その他の特徴についても施工事例とともに解説しますので、注文住宅の照明に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

勾配天井とは？

▶施工事例：無垢の木と穏やかに暮らす家

勾配天井とは、屋根の傾斜などに沿って斜めに仕上げられた天井を指します。

一般的な水平の天井と比較して、部分的に天井高を変えることでダイナミックなデザインの内装になります。

勾配天井の照明で『失敗』を感じる3つの原因

開放的でおしゃれな空間になる勾配天井ですが、照明計画が上手くいかなければ「失敗した」と感じるケースもあります。

主には、次の3つのケースで失敗や後悔を感じます。

（1）明るさが不足して暗い、照らす方向が違う

天井の高い位置に照明を取り付けたことから夜に暗く感じたり、傾斜に合わせて照明を取り付けたことで必要な方向を照らせない、といった問題が生じることがあります。

（2）勾配天井に設置した照明が目立ちすぎる

勾配天井を採用するおしゃれな住まいでは、照明自体もこだわって選定されますが、奇抜なデザインや大型の製品を選択すると、空間と調和せずに不自然に見える可能性があります。

（3）照明の掃除やメンテナンスが難しい

勾配天井は一般的な水平の天井と比較して天井が高くなりますので、ホコリの掃除や電球交換といったメンテナンスが困難になるケースもあります。

勾配天井の照明で失敗を防ぐ対策を解説

このように失敗を感じる可能性のある勾配天井の照明計画ですが、適切に計画を立てることで失敗を防ぐことは可能です。

照明を使用するシーンに合わせて照明計画を立てる

▶施工事例：インナーガレージとコリドーの家

1つ目は、使用するシーンに合わせて照明を検討することです。

たとえば、家族でだんらんする際には柔らかい光の間接照明が適していますし、本やスマートフォンを利用するなら直接照射が適しています。

このように、住み始めてからの暮らし方を想像し、シーンに合わせた照明を設置することが重要です。

▶関連コラム：新築『照明計画』の手順と10のポイント解説│リビング・吹き抜け・間接照明など注文住宅の施工事例も紹介

直接照明と間接照明など、複数の照明を設置する

▶施工事例：自分だけの坪庭を楽しむ家

2つ目は、直接照明や間接照明など、複数の照明を配置することです。

天井を穏やかに照らす建築化照明、キッチンやダイニングをおしゃれに照らすペンダントライト、リビングを明るく照らすダウンライトなど、複数の種類の照明を設置することで多様なシーンに対応可能です。

家具配置と照明配置をリンクさせる

▶施工事例：紅葉を眺める設計の家

3つ目は、家具の配置と照明計画をリンクして考えることです。

選ぶ家具の種類によっては、照明計画で想定していた位置にソファを置くことができず位置のズレを感じる可能性があります。

また、写真のようにベッドを配置する場所や高さを想定した上で、スイッチや照明を選ぶことも重要です。

設計図面を作成するプランニングの段階で、家具も含めた検討をすることをおすすめします。

▶関連コラム：『造作家具』とは？6つのメリット・4つのデメリットを紹介│9つの実例とともに

照明器具のデザインや高さをよく検討する

▶施工事例：非日常感が漂う邸宅

4つ目は、照明器具のデザインや高さをよく検討することです。

勾配天井のあるダイニングにはおしゃれなペンダントライトが、ゆったりくつろぐリビングでは間接照明などの優しい光を、といった風に間取りに合うデザインや機能の照明器具はあります。

目標とする空間に合う照明の種類について、設計者と入念な協議は欠かせません。

メンテナンスも含めた照明計画を立てる

5つ目は、メンテナンスも含めた照明計画を立てることです。

「失敗」の話題でお伝えしたとおり、勾配天井は掃除やメンテナンスについて後悔を感じるケースがあります。

• ・長寿命で交換までの期間を長く確保できる製品を選ぶ
• ・2階や3階から照明に手が届くよう、キャットウォークを設けておく
• ・定期的に専門業者にメンテナンスを依頼する計画とする

このように掃除やメンテナンスについても事前に検討しましょう。

知っておきたい勾配天井用の照明

勾配天井の照明計画を立てるなら、照明器具の種類についての確認は欠かせません。

利用されることの多い次の6つの照明について、特徴を把握しましょう。

シーリングライト

▶施工事例：光を届ける3層吹き抜けの家

• ・天井に直接取り付ける照明で、部屋全体を均一に明るくできる
• ・天井が斜めになる勾配天井では光が拡散する方向が偏りがちで、調光・調色機能付きの製品がおすすめ

ダウンライト

▶施工事例：造作家具で快適性を高めた家

• ・天井内部に埋め込むタイプの照明で、凹凸が出ないことからスッキリしたデザインになる
• ・勾配天井に取り付ける場合、光が拡散する方向も傾くため設置には注意が必要
• ・光の方向を変えられる照明器具（ユニバーサルダウンライトなど）の利用も効果的

ペンダントライト

▶施工事例：大きな本棚のある3階建

• ・天井から垂れ下がるように配置される照明
• ・本体や電球などデザイン性の高い製品が多い
• ・ライトの高さによって、手元の明るさや使い勝手が変わる

スポットライト

▶施工事例：無機質な素材が引き立つ3階建

• ・光の照射方向を変えることができ、模様替えなどにも対応しやすい
• ・天井のほか、壁面など様々な場所に取り付けられる

建築化照明

▶施工事例：心身が整うホームサウナの家

• ・天井や壁面の一部に照明を組み込む工法
• ・天井や壁面から反射させた優しい光が特徴的

 

▶関連コラム：【建築化照明とは？】間接照明との違いや種類、メリット・デメリットについて実例付きで解説

ブラケットライト

▶施工事例：大空間をデザインする家

• ・壁面に取り付ける照明で、建築化照明と同様に間接照明の役割で利用される
• ・壁面や天井を照らし、リラックスできる雰囲気を演出する

 

このように、勾配天井のある空間に使われる照明には多くの種類があります。

たくさんの施工事例を確認しつつ、どういった特徴の照明を利用するべきか検討しましょう。

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知っておきたい！勾配天井を選ぶメリット

紹介しているように、勾配天井は照明の取り付けをはじめとして扱いが難しい要素です。

では、どうして勾配天井を選ぶのか、主な理由は以下のとおりです。

 

勾配天井は床から天井までの高さが異なりますので、一般的な天井高さや高天井とも異なるダイナミックな内装を実現可能です。

また、高窓があれば採光・通風に効果的で、ロフトの利用など多目的な空間としても活用できますので、実は機能性の面でもメリットの多い間取りといえます。

▶関連コラム：【勾配天井のあるリビング】メリット・デメリットや後悔と対策を解説│おしゃれな実例も紹介

▶関連コラム：『高窓』とは？7つのメリット・3つのデメリットと対策も解説│首都圏の注文住宅の実例も紹介

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知っておきたい！勾配天井を選ぶデメリット

メリットがある一方で、勾配天井のある住まいにはデメリットもありますので、把握した上で採用を決めましょう。

 

本記事で紹介しているとおり、照明計画の難易度が高いほか、建築費用アップや冷暖房効率の低下、メンテナンス性といった点に注意が必要です。

まとめ│勾配天井の照明計画は実績の豊富なsumutocoへ

▶施工事例：無垢の木に安らぐ家

注文住宅で勾配天井を導入する場合、照明について失敗を感じるケース、およびその対策を解説しました。

明るさの不足やメンテナンス性などの理由が指摘されますが、目的に合った適切な照明計画を立てること、および複数の照明を利用することなどで対策を取ることは可能です。

適切な対策を取るためには、豊富な建築実績を持つ業者に依頼することをおすすめします。
東京23区およびその周辺エリアで勾配天井とおしゃれな照明のある家を計画している方は、sumutoco（スムトコ）まで、お気軽にご相談ください。

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