2025.02.05
家作りの考え方

2階リビング『後悔・デメリット・最悪』9つの理由とは?対策、メリットなど首都圏の注文住宅の実例付きで解説

2階リビング『後悔・デメリット・最悪』9つの理由とは?対策、メリットなど首都圏の注文住宅の実例付きで解説

2階リビングは採光、通風をはじめとする様々な点でメリットのある間取りです。
一方で調べると「後悔・デメリット・最悪」といった、気になるワードが散見されることもあります。

そこで本記事では、2階リビングで「後悔」を指摘される9つの理由を紹介します。

記事のはじめに2階リビングならではのメリットを紹介するとともに、後悔を避ける具体的な方法についても、首都圏の注文住宅の事例も交えて解説しますので、2階リビングに興味がある一方で、デメリットの面が気になる方はぜひ参考にしてください。

2階リビングとは?「9つのメリット」を事例付きで解説

2階リビングのある家を建てることで、次の9つのメリットを感じられます。

  • ・周囲の建物の影響を受けず日差しを得られる
  • ・周囲の建物の影響を受けず通風にも効果的
  • ・周囲の道路、建物からの視線を遮りプライバシー性が高くなる
  • ・LDKが一体的、広々とした間取りになる
  • ・勾配天井、ロフトなど縦方向を活かした間取りになる
  • ・3階建ての場合、1階にも3階にもアクセスしやすい
  • ・ビルトインガレージの活用で土地を有効利用できる
  • ・地面を通じて響く騒音を軽減できる
  • ・1階の柱、壁が多くなり耐震性が高まる

 

2階リビングのメリット:採光・通風に効果的

▶施工事例:非日常感が漂う邸宅

リビングの位置を2階に移すことで、周囲の建物の影響を受けずに採光・通風を促進する効果を得られます。

また、道路と目線が変わることで、通行人や道路、周囲の建物からの視線を遮ることができ、プライバシー性の高い住まいを実現可能です。

▶関連コラム:【外から見えない家・カーテンがいらない家】メリット・デメリットや隣の家から見えなくする方法・施工事例を紹介

2階リビングのメリット:LDKが一体化した広々間取りになる

▶施工事例:大きな本棚のある3階建

居住する際のメリットも多く、水回りや寝室、子ども室といった間取りを1階や3階に配置することで、LDKなど主要な間取りでワンフロアを作ることが可能です。

また、勾配天井やロフトといった縦方向の空間も活かした、開放的な間取りにもなります。

3階建ての場合は、過ごす時間の長いLDKを2階に配置することで1階にも3階にもアクセスしやすくなる点もメリットです。

▶関連コラム:モダンでおしゃれな3階建ての外観デザイン(縦長の狭小住宅など)|間取りアイディア、高さ制限なども解説

2階リビングのメリット:1階をビルトインガレージにして敷地を有効活用できる

▶施工事例:無機質な素材が引き立つ3階建

その他にも、1階をビルトインガレージにして2階および3階を住空間として活用すれば、土地の面積がコンパクトであっても十分な床面積を活用可能

主な住空間が2階以上であれば地面を通じて響く騒音を軽減できる、水回りや個室など区切りのある間取りが増えることで柱や耐力壁が多くなり耐震性が高まる、といったメリットを期待できます。

▶関連コラム:【狭小住宅でもビルトインガレージ】間取りのコツを7つ解説│20~30坪の住まいの実例とともにメリットも紹介

2階リビングの住まいを建てると、紹介したように様々なメリットのある家を実現可能です。

なお、それぞれのメリットは、敷地や周囲の条件、お施主様のご要望を深く検討することで機能を発揮します。

このため2階リビングのある家を建てるなら、施工実績が豊富な工務店・ハウスメーカーに依頼する必要があります。

首都圏での建築を計画している方は、sumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。

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実際に2階リビングのある家を見ることで気づくこともありますので、メリットやデメリットが気になる方はお気軽にご参加ください。

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2階リビングで「後悔・デメリット・最悪」指摘される9つの理由

2階リビングで「後悔・デメリット・最悪」指摘される9つの理由

複数のメリットがある2階リビングの間取りですが、選択することで後悔を不安視する声も聞かれます。

どういった事柄に対して後悔の感情を感じるのか紹介します。

  • ・夏に暖かい空気が上昇し暑くなる
  • ・階段の利用で洗濯などの家事が大変になる
  • ・階段の利用で買い物の運搬などが大変になる
  • ・1階の個室に子どもがこもりがちになる
  • ・2階からの排水音が1階の寝室、子ども室に響く
  • ・1階の寝室、子ども室に外からの音が響く
  • ・庭の利用頻度が低くなる
  • ・老後に階段を利用した暮らしが大変に感じる
  • ・売却する際に時間を要することがある

 

▶関連コラム:『新築・注文住宅で後悔ばかり』はなぜ起こる?「失敗・建て直したい」を避ける対策も解説

2階リビングの後悔を避ける対策と実例を紹介

このように後悔を感じる可能性のある2階リビングですが、それぞれ後悔を避けるための対策もありますので、実例も交えて紹介します。

夏場も涼しく暮らす4つの対策

はじめに紹介するのは、夏場に感じやすい2階リビングでの暑さを軽減し、夏でも涼しく暮らすための工夫です。

  • ・高気密高断熱など住宅の基本性能を高める
  • ・熱気を排気できる高所に窓を配置する
  • ・熱気を撹拌するシーリングファンを設置する
  • ・エアコンやサーキュレーターなどで排熱する

 

暑さ寒さで後悔(対策:断熱性能の高い業者を選択)

▶sumutoco(スムトコ)の住まいの断熱性

最も基本となる対策は、高気密・高断熱といった住宅の基本性能を高めることです。

外からの熱を遮断できる性能があれば、冷房で快適な温熱環境を実現できます。

夏場も涼しく暮らす対策:熱気を排気できる高窓の活用

▶施工事例:ゆるやかに視線が抜ける家

夏の前後、春や秋などで比較的暑い時期は、熱気を排気できる高窓の活用がおすすめです。

温かい空気が上昇する性質を利用して、効率的に熱気を排出し適温の外気を取り入れられます。

▶関連コラム:『高窓』とは?7つのメリット・3つのデメリットと対策も解説│首都圏の注文住宅の実例も紹介

夏場も涼しく暮らす対策:シーリングファンの利用

▶施工事例:自分らしい空間で過ごす家

他にもシーリングファンやサーキュレーターなど、空気を効率的に動かすための設備を導入することでも、2階リビングの温熱環境を整えることが可能です。

▶関連コラム:【吹き抜けにシーリングファン】3つの施工事例とメリット・デメリット│選び方と注意点も解説

2階リビングでもスムーズに移動する8つの対策

2階リビングにする場合は、スムーズに移動するための工夫も欠かせません。

対策を取らなければ、階段での移動が辛くなる可能性があります。

  • ・玄関と階段を近づけるなど動線計画を練り込む
  • ・シューズクロークなど1階に大きな収納を設ける
  • ・階段の勾配を緩めて上り下りを楽にする
  • ・階段の幅を広く取る
  • ・デザインや使い勝手に優れる手すりにする
  • ・安心感のある「かね折れ階段・折り返し階段」を利用する
  • ・転落防止柵やネットを配置する
  • ・ホームエレベーターを設置する、場所を確保する

 

2階リビングでスムーズに動くための対策:動線計画を綿密に計画する

▶施工事例:折り上げ天井と漆喰壁の3階建

外部と出入りする際の動線を短くするには、玄関と階段を近づけるなど、動線計画を練ることが重要です。

たとえば、買い物帰りの移動の負担を大幅に減らせます。

▶関連コラム:【一戸建ての玄関をおしゃれに見せる!】ポーチ・ホール別コツを解説│首都圏の21の事例とともに

2階リビングでスムーズに動くための対策:シューズクロークの設置を検討する

▶施工事例:心地よい距離感の2世帯住宅

荷物を持ったままの移動を最小限にするためには、大型のシューズクロークもおすすめです。

外着であるコートやバッグ、ランドセルなど、外でしか使用しないものを収納できる空間は荷物を持つ時間を短くすることにつながります。

2階リビングでスムーズに動くための対策:勾配が緩やかで安全な階段

▶施工事例:統一感のある洗練された2世帯住宅

階段の利用についても、勾配を緩やかにする、幅を広く取るといった対策で上下の移動が楽になります。

また、デザインや使い勝手に優れる手すりや、安心感のある踏み板の大きな階段を選択するなどの工夫も効果的です。

▶関連コラム:『おしゃれな階段の家』建てる13の方法を実例付きで解説│壁やインテリアとの取り合わせ方、機能性の大切さも紹介

2階リビングでスムーズに動くための対策:転落防止柵の利用で安全な階段に

▶施工事例:空と緑を感じる3階建

子どもや高齢者の利用など、さらに安心感を高めるためには、転落防止策を利用すること、また高齢になったときに備えて、ホームエレベーターを設置するスペースを確保することも検討しましょう。

▶関連コラム:スケルトン階段の実例(折り返しがあるデザイン)|メリット・デメリット、価格も確認

子どもと一緒に過ごす時間を大切にする3つの対策

1階の子ども室に、帰宅後に子どもが直行する問題については、次の対策がおすすめです。

  • ・個室をコンパクトにしてLDKを広く確保する
  • ・複数の居場所を確保して居心地をよくする
  • ・リビング階段などで1、2階をつなげる

 

2階リビングで子どもと一緒に過ごす時間を大切にする対策:個室はコンパクトに、LDKは広く

▶施工事例:心穏やかにくつろげる家

子ども室など、個室はコンパクトにすることがおすすめです。

その分LDKを広く取り、居心地のよい空間にすることで一つの空間に自然に家族が集まります。

2階リビングで子どもと一緒に過ごす時間を大切にする対策:複数の居場所で心地よくなる2階リビングの家

▶施工事例:カラースキームを楽しむ3階建

LDK内、またはホールなどにも居場所を確保して、家族それぞれで心地よい空間を目指すことも重要です。

特に2階リビングは吹き抜けやロフトなども作りやすく、同じ空間にいながら趣味を楽しむなど異なる作業をすることにも適しています。

▶関連コラム:【ロフト(屋根裏部屋)のある家】5つのメリット・デメリット│注文住宅13の施工事例で解説

排水音・外からの音への3つの対策

賃貸住宅などでも騒音トラブルとなる、排水音や外部からの騒音対策も、2階リビングでは欠かせません。

  • ・パイプスペースを意識して間取りを検討する
  • ・中庭の活用で前面道路との距離を確保する
  • ・自宅、隣家の室外機の配置も検討する

 

排水音を避けるためには、PS(パイプスペース)から寝室や子ども室を遠ざける工夫が必要です。

PSは2階、3階の排水を階下に流すための配管ルートです。
1階の水回りなど、就寝時に利用しない間取りに設置することで、排水音によるトラブルを避けられます。

2階リビングの排水音・騒音への対策:中庭中庭の活用で前面道路との距離を確保する

▶施工事例:シンボルツリーを囲む家

都市部で発生するケースの多い、外部からの騒音に対しては中庭の利用がおすすめです。

道路と居室の間に中庭があれば、道路から伝わる音を大幅に抑えることができます。

また、自宅や隣家などに設置される、エアコンの室外機なども騒音の発生源となるケースがありますので、寝室や子ども室との隣接を避けることをおすすめします。

▶関連コラム:【中庭のある家3つの特徴解説】外観・内装おしゃれな8つの実例も紹介

2階リビングで「外を楽しむ」3つの対策

庭を楽しむことができない、と指摘されることがある2階リビングですが、工夫次第で外を楽しむことは可能です。

  • ・中庭の利用で2階、3階にも開放感を提供する
  • ・2階リビング+バルコニーで外を取り込む
  • ・屋上テラスを活用して外部空間を確保する

 

2階リビングで「外を楽しむ」対策:中庭の利用で2階、3階にも開放感を提供する

▶施工事例:光あふれる明るい家

2階リビングで外を楽しむ暮らしでも中庭の利用はおすすめです。

隣家などからの視線をカットできることに加え、シンボルツリーを植えれば2階でも四季の移り変わりを楽しむことが可能です。

▶関連コラム:中庭のある家|コの字・ロの字・L字の間取り、中庭のメリット・デメリット(防犯・快適性など)も解説

2階リビングで「外を楽しむ」対策:2階リビングにバルコニーを設ける

▶施工事例:空と緑を感じる3階建

2階リビングにバルコニーを設ければ、リビングの延長として使い勝手のよい外部空間を確保することもできます。

緑地帯などがあれば、借景として利用することもおすすめです。

▶関連コラム:【ルーフバルコニーの使い方・活用法・アイデア11選】設置する場合の注意点も解説

2階リビングで「外を楽しむ」対策:屋上にテラスを設ける

▶施工事例:屋上で憩うエレガントな邸宅

屋上にテラスを設けることもおすすめです。

外部からの視線を遮ることに加えて日差しを十分に取り込めますので、ガーデニングなどの趣味から布団干しなどの実用面まで多用途に活用可能です。

▶関連コラム:自宅の屋上におしゃれなテラス!メリット・デメリットは?後悔する?実例・対策も紹介

老後、売却も見据える3つの対策

2階リビングは老後や転勤など、ライフスタイルの変化に対する不安を指摘されることもありますが、対策を立てることはできます。

  • ・1階でも完結できる間取りにする
  • ・住み替え、売却に有利な23区内で土地を取得する
  • ・シンプルで需要の高い間取りで設計する

 

2階リビングで老後、売却も見据える対策:1階で完結できる間取りを目指す

▶施工事例:抜け感がゆとりを生む家

1階部分に和室やキッチン、水回りといった間取りを配置して、1階で完結できる間取りを目指せば、将来階段利用が辛くなった場合も住み続けることが可能です。

2階リビングで老後、売却も見据える対策:全体としてシンプルにして市場の需要が高い間取りとして設計する

▶施工事例:無垢の木と穏やかに暮らす家

老後に平屋やマンションなどへの住み替えを検討している場合は、土地選びの段階で東京23区内など需要の高い土地を選ぶことで「売れない」といった悩みを解消できます。

建物も含めて資産価値を高めるためには、2階リビングにしつつも全体としてシンプルにして市場の需要が高い間取りとして設計することがおすすめです。

まとめ│設計の工夫で「選んでよかった」2階リビングに

設計の工夫で「選んでよかった」2階リビングに

▶施工事例:心身が整うホームサウナの家

2階リビングについて「後悔・デメリット・最悪」といったキーワードが気になる方に向けて、後悔を感じる理由やその対策について詳しく解説しました。

紹介したように、2階リビングならではのデメリットは設計上の工夫で回避することは可能です。

多くの2階リビングを設計、建築した施工実績の豊富な業者に依頼することで「2階リビングを選んでよかった」と思える住まいを建てましょう。

 

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