2025.01.27
家作りの考え方

【吹き抜けのエアコン】位置や選び方を解説│避けたいポイントや注意点、その他の対策も紹介

「吹き抜けのエアコンは、どの位置に設置すればよいでしょうか」
吹き抜けのある間取りを希望する方の中には、こうした悩みを抱える方もいます。

吹き抜けについて調べると「寒い」という口コミを見かけることもあり、暑さ・寒さへの対策とともに、エアコンの設置場所についての疑問を感じることは当然です。

そこで本記事では、吹き抜けに設置するエアコンの位置や選び方、設置を検討する際に注意するべき点などについて解説します。

吹き抜けを採用するか迷っている方は、本記事の内容も含めてご検討ください。

▶sumutoco(スムトコ)の「吹き抜けのある住まい」の施工事例

吹き抜けに設置するエアコン、おすすめの位置は?

はじめに、吹き抜けに設置するエアコンは、どの位置に設置することがおすすめなのか紹介します。

1台の場合は少し高め(2.5m)がおすすめ

吹き抜けに面してエアコンのある注文住宅の実例

▶施工事例:外に閉じ、内に開く家

吹き抜けに設置するエアコンが1台の場合は、標準的な位置より高めの2.5m前後の高さがおすすめです。

一般的な住宅の部屋の高さは2.4mですが、吹き抜けのある部屋の高さは5~6mにもなります。
エアコンの風は上に向かっては吹き出すことができないため、可能な限り高い位置に設置する方が効率的に空気を撹拌可能です。

一方で3m、4mといった場所にエアコンを配置すると、フィルター掃除など日常的なお手入れに支障をきたす恐れがありますので、可能な限り高めで手の届く場所への設置を検討しましょう。

2台の場合は各フロアに設置すると便利

吹き抜けに面した1階と2階、それぞれにエアコンを設置している注文住宅の事例

▶施工事例:シンボルツリーを囲む家

吹き抜けの2階部分が、2階の居室やホールと接している場合は、1階の標準的な高さ(2.4m)に1台、2階の床からも標準的な高さ(2.4m)に1台、それぞれ設置することもおすすめです。

このように配置すれば、1階のエアコンで床付近の冷えを取り除き、2階のエアコンで吹き抜け部分の空気を撹拌する、といった使い方が可能です。

また、この場合は1階、2階とも手の届く範囲にエアコンを設置できますので、メンテナンスも容易です。

エアコンの位置は間取りや家具配置を考慮して

家具配置にも配慮してエアコンの設置位置を決めた注文住宅の事例

▶施工事例:スタディコーナーと書斎のある家

エアコンを設置する位置は、間取りや家具配置を考慮することも重要です。

リビングやダイニングなど、主要な間取りと離れた場所にエアコンを配置すると、暖気や冷気が届きづらくエアコンをつけてから暖かく、または涼しく感じるまでに時間を要する可能性があります。

一方で吹き出す風がソファやダイニングテーブルに直接当たると、喉の乾燥や肌荒れ、疲れやすさを感じる原因となります。

間取りは当然のこととして、家具配置も想定してエアコンの位置を決めましょう。

▶関連コラム:『造作家具』とは?6つのメリット・4つのデメリットを紹介│9つの実例とともに

吹き抜け設置のエアコンで「避けたい」ポイント

吹き抜けのエアコン設置に関して、避けたいこともありますので紹介します。

家具や階段などで風が遮られること

1つ目は、家具や壁、階段などで風が遮られることです。

エアコンの吹き出し口の先に、間仕切りの壁や階段、大型の家具などが配置されていると、エアコンの風が遮られて暖めたい、または冷やしたいといった希望を満たせない可能性があります。

間取りや家具配置から検討して、風が抜けるような位置にエアコンを設置しましょう。

吹き抜けの中でエアコンが目立つこと

吹き抜け設置のエアコンで「避けたい」ポイント:吹き抜けの中でエアコンが目立つこと

2つ目は、吹き抜けの中でエアコンが目立つことです。

吹き抜けのある住まいは、外観や内装にこだわりデザイン性の高い住宅に設けられるケースが多いもの。

デザイン性を高める効果を期待される吹き抜けに機械的なエアコンが目立つと、内装のイメージを妨げる恐れがありますので注意しましょう。

▶関連コラム:『素敵な家』外観・内装 実例紹介│小さいけど・狭くても素敵な家は間取りの工夫で実現

家族に直接風が吹き付けること

3つ目は、家族に直接風が吹き付けることです。

エアコンの風が直接体に当たると、次のような体調不良を引き起こす場合があります。

  • ・頭痛
  • ・倦怠感
  • ・腹痛
  • ・末端部の冷え
  • ・食欲不振 など

体調不良を避けるために、吹き出し口が直接人体に当たらないよう配慮が必要です。

このため、エアコンを配置する場所は設計段階で十分に検討する必要があります。

吹き抜けへのエアコンの設置は設計段階から検討すると有利な点が複数あります。

吹き抜けがありおしゃれ、かつ快適な温熱環境の住まいを建てるには、吹き抜けの施工実績が豊富な業者に依頼することがおすすめです。

首都圏エリアで吹き抜けのある注文住宅を検討中の方は、弊社sumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。

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※しつこい営業は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。

吹き抜けに設置するエアコンの選び方

吹き抜けに設置するエアコンは、メーカーや製品によって機能・性能が異なります。

吹き抜けへの設置を前提にしたエアコンの選び方を紹介します。

畳数表示より大きめを選ぶと後悔を避けられる

吹き抜けに設置する場合、エアコンの大きさは床面積に適合する機種より1~2ランク上の製品を選びましょう。

吹き抜けがある間取りでは。一般的な吹き抜けのない間取りと比較して空気の体積が大きくなりますので、余裕を持った製品を選択すると暖かに暮らせます。

▶関連コラム:吹き抜けが寒い!後悔する理由と暖かくする方法・対策11選│冬だけ塞ぐ方法も?

風の強さや気流の種類にも注目する

エアコンの機種を選ぶ場合、風の強さや気流の種類にも注目する必要があります。

十分な風量があれば、吹き抜けのある空間でも遠くまで温度を調節した風を送ることが可能です。

製品によっては垂直に送風することで壁・床を伝い、足元からじんわり暖かさを感じられる製品もあります。

自動フィルターなど付加機能にも注目する

吹き抜けに設置するエアコンの選び方:自動フィルターなど付加機能にも注目する

その他にも、空気清浄機能やセンサー機能、自動フィルター掃除機能など、各社独自の機能を取り入れていますので検討しましょう。

特に自動フィルター機能は、掃除が難しい位置にエアコンを配置する場合に効果を発揮しますので、吹き抜けへのエアコン設置を検討している方におすすめです。

吹き抜け設置のエアコンの注意点

エアコンを吹き抜けに設置する場合、注意が必要な点もありますので紹介します。

フィルター掃除など日常のお手入れを意識する

1つ目は、フィルター掃除をはじめとする日常的なお手入れを意識することです。

エアコンを一般的な高さに取り付ける場合も、吹き抜けの高めの位置に取り付ける場合も、エアコン掃除が必要な間隔は変わりません。

高所に取り付けて、「掃除するたびに業者を呼ぶ」といった事態は避けましょう。

暖気が上昇する性質を把握する

吹き抜け設置のエアコンの注意点:暖気は上昇する性質を把握する

2つ目は、暖気が上昇する性質を把握することです。

空気は温まると上昇し(膨張し軽くなるため)、冷めると下降する性質があります。
このため冬場は顔の周りが暖かく感じられ、逆に足元から底冷えを感じる原因となります。

こうした室内の温熱環境についての理解が進むと、エアコンを適切な位置に設置可能です。

小型のエアコンを複数台設置する手段も検討する

3つ目は、小型のエアコンを複数台設置することの検討です。

吹き抜けは1台のエアコンで空調する必要はありません。
実は小型のエアコンを2つ使用する方が負荷が小さくなり、光熱費を下げられる可能性もあります。

コの字、L字など、間取りに屈曲部がある場合は、暖気・冷気が伝わりづらい箇所が出ることもありますが、こうした場合も小型エアコンの複数台設置が有効です。

▶関連コラム:中庭のある家|コの字・ロの字・L字の間取り、中庭のメリット・デメリット(防犯・快適性など)も解説

エアコン以外の設備も検討する

エアコン以外の設備も検討する

▶施工事例:淡いトーンの上質な邸宅

吹き抜けを冷暖房するための対策は、エアコンに限定する必要はありません。

次のような設備も含めて検討して、快適な住環境を実現しましょう。

  • ・シーリングファン
  • ・サーキュレーター
  • ・高気密高断熱

シーリングファンやサーキュレーターは、上部に溜まった暖気を風の力で撹拌し温度差を軽減する効果があります。

シーリングファンは上部の空気溜まりに直接作用し、サーキュレーターは直進性の強い風で暖気を下ろしてくれますので、エアコンとの併用で快適な住まいになります。

また、住宅自体を高気密高断熱にして、温めた、または冷やした空気が外に逃げ出さないようにすることも重要です。
調節した室温が熱しにくく冷めづらい性能の住まいであれば、足元からの冷えを感じずに暮らすことができます。

暑さ寒さで後悔(対策:断熱性能の高い業者を選択)

▶sumutoco(スムトコ)の住まいの断熱性

まとめ│吹き抜けのエアコンは設計段階で検討する

吹き抜けのエアコンは設計段階で検討する

▶施工事例:多様な空間が広がる家

吹き抜けへのエアコンの設置について、位置や製品の選び方などを解説しました。

吹き抜けについて調べると「寒い」といった口コミを見かけることもありますが、断熱・気密や適切な設備の導入で暖かく暮らすことは可能です。

開放的で採光・通風に優れて、なおかつ住環境に優れた吹き抜けのある家を検討中の方は、吹き抜けの施工実績が豊富な業者に依頼することをおすすめします。

首都圏でご検討中の方は、紹介した事例のある家を建てた、sumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。

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【神奈川県:施工エリア】
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【千葉県:施工エリア】
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■ SUMUTOCO 編集部
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