2025.01.22
家作りの考え方

【高低差のある土地に家を建てる】7つのメリット・4つのデメリット│建築例や注意点も紹介

【高低差のある土地に家を建てる】7つのメリット・4つのデメリット│建築例や注意点も紹介

注文住宅を検討するとき、高低差のある土地に家を建てるケースがあります。

本記事では、高低差のある土地で家を建てる場合の7つのメリット、および4つのデメリットについて解説します。

デメリットについては合わせて対策も紹介しますので、高低差のある土地の購入や建築計画を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

「高低差のある土地」7つのメリット

高低差のある土地に建つ注文住宅の事例

▶施工事例:和と洋が融合する家

はじめに、高低差のある土地ならではのメリットを紹介します。

次の7つのポイントが、高低差のある土地で「よかった」と感じる理由です。

  • ・眺望がよく開放的な空間になる
  • ・採光、通風を確保しやすい
  • ・特徴的な間取りを作りやすい
  • ・視線が届かずプライバシー性が高い
  • ・地下室、ガレージを作りやすい
  • ・津波や洪水による被害を避けられる
  • ・安く土地を購入できる

 

眺望がよく開放的な空間になる

1つ目は、眺望に優れた開放的な空間になることです。

高低差がある場所、特に高い土地に家を建てるということは、接する道路やその他の住宅と比べて目線が高くなるということです。

都市部で家を建てる場合でも、遠くまで視線が抜けたり空を眺められるようになりますので、室内にいながら開放的な暮らしを実現可能です。

落ち着くリビング「間取りで実現」:2階リビングも検討に加える

▶施工事例:収納上手な美しい家

なお、平坦地に家を建てる場合でも、2階リビングなど主な間取りを2階、3階に配置することで眺望のよい暮らしになります。

採光、通風を確保しやすい

2つ目は、採光・通風を確保しやすいことです。

周囲の建物より高い位置に家を建てられると、遮るものがなくなり十分に採光を見込めます。

また、窓を開ければ十分に風が通りますので、衛生的な住環境になります。

特徴的な間取りを作りやすい

3つ目は、特徴的な間取りを作りやすいことです。

高低差のある土地では斜面に合わせて家を建てるなど、平坦地に家を建てる場合と異なる外観・内装の住まいになります。

「高低差のある土地」のメリット:特徴的な間取りを作りやすい

▶施工事例:シアターを楽しむ階段の家

たとえば、階段なりに収納や生活空間のある住まいや、スキップフロアのある家など、勾配を活かした特徴的な家を建てられます。

▶関連コラム:「スキップフロアはやめたほうがいい?」原因と対策を解説│メリットや後悔を避ける方法も紹介します

視線が届かずプライバシー性が高い

4つ目は、視線が届かずプライバシー性の高い暮らしになることです。

高低差があれば、通行人や車から視線が入ることもなく、また他の住宅の窓と高さが異なることから視線を気にせずに暮らせます。

都市部でもカーテンを開け放てる、開放的な暮らしを実現したい方におすすめです。

▶関連コラム:【外から見えない家・カーテンがいらない家】メリット・デメリットや隣の家から見えなくする方法・施工事例を紹介

地下室、ガレージを作りやすい

「高低差のある土地」のメリット:地下室・ガレージを作りやすい

▶施工事例:無機質な素材が引き立つ3階建

5つ目は、地下室やガレージを作りやすいことです。

高低差を活かすと、平坦な土地を掘り返して地下室や半地下のガレージを作るよりも、安価に施工できる場合があります。

地下室は防音性があるため、オーディオや演奏などの趣味がある方にもおすすめです。

▶関連コラム:『一階がガレージや駐車場、二階が住居の三階建ての家』メリット・デメリットや費用・値段など特徴を実例とともに解説

津波や洪水による被害を避けられる

6つ目は、津波や洪水などの被害を避けやすいことです。

津波や洪水の発生時、水は低い方に流れますので高い場所にある建物は被害を避けられる可能性が高まります。

路面などより低い場所で建築する場合も、周囲に高低差のある地形があれば迅速に高台に逃げる事が可能です。

安く土地を購入できる

「高低差のある土地」のメリット:安く土地を購入できる

7つ目は、土地を安価に購入できることです。

高低差のある土地は、画一的な間取りの大手ハウスメーカーが敬遠することから需要が少なく、一般的に土地の取得費用は安くなりがちです。

東京23区内など、土地の取得単価が高くなりがちなエリアでは、あえて高低差のある土地を探すことで希望の予算内で家を建てられる可能性が高まります。

▶関連コラム:東京に家を買うなら知っておきたい『7つのリスク・8つの対策』を解説│東京を選ぶメリットも紹介

「高低差のある土地」4つのデメリットと対策

こうしたメリットがある一方で、高低差のある土地ではデメリットもあります。

対策も合わせて紹介しますので、高低差のある土地の購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

建築コストが高くなる

1つ目は、建築コストが高くなることです。

高低差のある土地では、次のとおり建築費用が高くなる要素が複数あります。

  • ・土地の造成
  • ・擁壁、土留めの作成
  • ・階段、植栽などの外構

建築費用の予算オーバーを避けるためには、事前に念入りに資金計画を立てることが重要です。

土地の取得費用から建物の建築費、造成や外構の費用など全体の費用を確認した上で、予算内に収める必要があります。

▶関連コラム:【住宅ローン みんないくら払ってる?】年収別 月々返済額の目安や疑問も解説

建築プランが制限される

2つ目は、建築プランが制限されることです。

接する道路と比べて高い位置にある家は、玄関までの階段の段数が多くなりがちです。
また、居室の間取りが地形によって制限され、生活・家事動線が長くなることもあります。

高低差のある土地で、建築プランの制限に効果的なランドリールーム

▶施工事例:トレーニングルームを備える家

  • ・ホームエレベーターを用意する
  • ・ランドリールームで家事動線を短くする
  • ・LDKなど主要な間取りを中心にまとめる

このように間取りを工夫して、土地に高低差があっても快適な暮らしを送れる間取りにすることが重要です。

▶関連コラム:【洗濯動線のよい間取り5つのコツ】2階建て・3階建ての間取りの工夫も解説

開発許可が求められることがある

3つ目は、開発許可を求められる場合があることです。

開発許可とは、一定の規模や条件に合致する場合などに、土地の造成などに制限を設ける制度です。

開発許可が認められない可能性や、許可を取るまでに時間を要する可能性がありますので、土地の購入前に制限の有無を確認する必要があります。

▶引用:国土交通省 開発許可制度の概要

土砂崩れなど災害リスクが高まる

4つ目は、土砂崩れなどの災害リスクが高まることです。

平坦な土地に家を建てる場合と比較して、高低差がある土地は土砂崩れなどで被災する可能性が高まります。

事前に十分に地質調査をした上で、建物下部や斜面部分に対して次のような災害対策を検討する必要があります。

土砂崩れなど災害リスクに備えて植栽を施す

  • ・擁壁を設置して斜面を支える
  • ・速やかに雨水を排水できるよう側溝などを整備
  • ・土壌の流出を防ぐため斜面を緑化する
  • ・ハザードマップを確認して地域全体の災害リスクを把握する

高低差のある土地で注文住宅を建てる場合、こうした特徴のある住まいが完成します。

高さを活かすことでプライバシー性が高い開放的な家になり、また1階部分をガレージにするなどの活用も可能です。

ただし、設計・施工には十分な設計力が必要ですので、依頼する工務店・ハウスメーカーの選択には注意が必要です。

首都圏エリアで高低差のある土地での注文住宅を検討中の方は、弊社sumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

▶sumutoco(スムトコ)の手掛けた家を見る

▶sumutoco(スムトコ)の現場見学会に参加する

※しつこい営業は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。

高低差のある土地に家を建てる際の注意点

記事の終わりに、高低差のある土地で家を建てるなら知っておきたい注意点がありますので紹介します。

施工実績の豊富な業者に相談・依頼する

高低差のある土地の注文住宅は施工実績の豊富な業者に相談・依頼する

▶施工事例:光と影が絵になる家

ハウスメーカーを選ぶ場合は、施工実績が豊富な会社に依頼することが重要です。

実績の豊富な業者であれば、高低差をデメリットとせず快適な住まいにするための対策を提案してもらえます。

また、高さを活かした開放感のある間取りなど、高低差のある土地ならではの設計・施工を期待できますので、メリットを最大限に、デメリットを最小限に抑えた注文住宅になります。

▶sumutoco(スムトコ)の家の施工事例

がけ条例に注意する

高低差のある土地で家を建てるなら、がけ条例への備えが必要です。

がけ条例とは、建物ががけ(一定の勾配以上の斜面)に面する場合に、擁壁など安全な措置を求められる制度です。

がけ条例の模式図2

▶引用:東京都北区 建築敷地周辺に高低差がある場合

建物を建てる場所や構造が制限されますので、土地を購入したあとで「実は建築できなかった」「基礎工事に想定以上に費用を要した」といった事態になりかねません。

土地購入の段階で相談できるパートナーを探すことが重要です。

▶首都圏での土地探しについてsumutoco(スムトコ)に問い合わせる

既存の擁壁がある場合は使えるか確認する

購入予定の土地に既存の擁壁がある場合は、そのまま使えるか確認することが重要です。

がけ条例の模式図

▶引用:東京都北区 建築敷地周辺に高低差がある場合

  • ・法による検査済証が交付された擁壁
  • ・宅地造成等規制法や都市計画法に基づく開発行為による許可の検査済証が交付された擁壁

こうした擁壁は安全が確認された擁壁として利用可能ですが、築造された年が古い擁壁の場合は、再度築造したり、擁壁から離れて家を建てるよう指導を受ける可能性があります。

まとめ│高低差のある土地の建築はsumutocoへ

高低差のある敷地を活かした車庫付きの3階建て注文住宅

▶施工事例:心地よい距離感の2世帯住宅

高低差のある土地に家を建てる場合の特徴について解説しました。

高低差があることで通行人や車、隣家の窓などから視線の入らない、プライバシー性の高い家を建てられます

土地の値段が安価、採光通風に効果的など様々なメリットがありますので、高低差がある土地を敬遠せず選択肢に加えることをおすすめします。

また、デメリットを避けるために実績の豊富な業者に依頼することで快適な住まいを手に入れましょう。

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

▶sumutoco(スムトコ)の手掛けた家を見る

▶sumutoco(スムトコ)の現場見学会に参加する

10年住んでも新しい「好き」が見つかる家へ

家は建てて終わりではありません。新しい生活のスタートです。
その生活が心地良く後悔の残らないように、私たちは以下のことを大切にしています。

  • ▷打ち合わせ回数は平均20回
  • ▷費用・原価を全て開示
  • ▷土地探しからローン相談まで
  • ▷最先端工法でこだわりの住宅性能

もっと詳しく知りたい方は「sumutoco(スムトコ)の家づくり」をご覧下さい。
sumutoco(スムトコ)の家に興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

▶sumutoco(スムトコ)の家づくり

▶sumutoco(スムトコ)の施工エリア

【東京都:施工エリア】
千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区/八王子市/立川市/武蔵野市/三鷹市/青梅市/府中市/昭島市/調布市/町田市/小金井市/小平市/日野市/東村山市/国分寺市/国立市/福生市/狛江市/東大和市/清瀬市/東久留米市/武蔵村山市/多摩市/稲城市/羽村市/あきる野市/西東京市/西多摩郡(瑞穂町/日の出町/檜原村/奥多摩町)

 

【埼玉県:施工エリア】
埼玉県
さいたま市(西区/北区/大宮区/見沼区/中央区/桜区/浦和区/南区/緑区/岩槻区)/川越市/熊谷市/川口市/行田市/秩父市/所沢市/飯能市/加須市/本庄市/東松山市/春日部市/狭山市/羽生市/鴻巣市/深谷市/上尾市/草加市/越谷市/蕨市/戸田市/入間市/鳩ケ谷市/朝霞市/志木市/和光市/新座市/桶川市/久喜市/北本市/八潮市/富士見市/三郷市/蓮田市/坂戸市/幸手市/鶴ヶ島市/日高市/吉川市/ふじみ野市/白岡市/北足立郡伊奈町/入間郡(三芳町/毛呂山町/越生町)/比企郡(滑川町/嵐山町/小川町/川島町/吉見町/鳩山町/ときがわ町)/秩父郡(横瀬町/皆野町/長瀞町/小鹿野町/東秩父村)/児玉郡(美里町/神川町/上里町)/大里郡寄居町/南埼玉郡(宮代町/白岡町)/北葛飾郡(杉戸町/松伏町)

 

【神奈川県:施工エリア】
神奈川県
横浜市(鶴見区/神奈川区/西区/中区/南区/保土ケ谷区/磯子区/金沢区/港北区/戸塚区/港南区/旭区/緑区/瀬谷区/栄区/泉区/青葉区/都筑区)/川崎市(川崎区/幸区/中原区/高津区/多摩区/宮前区/麻生区)/相模原市(緑区/中央区/南区)/横須賀市/平塚市/鎌倉市/藤沢市/小田原市/茅ヶ崎市/逗子市/三浦市/秦野市/厚木市/大和市/伊勢原市/海老名市/座間市/南足柄市/綾瀬市/三浦郡葉山町/高座郡寒川町/中郡(大磯町/二宮町)/足柄上郡(中井町/大井町/松田町/山北町/開成町/箱根町/真鶴町/湯河原町)/愛甲郡(愛川町/清川村)

 

【千葉県:施工エリア】
千葉県
千葉市(中央区/花見川区/稲毛区/若葉区/緑区/美浜区)/銚子市/市川市/船橋市/館山市/木更津市/松戸市/野田市/茂原市/成田市/佐倉市/東金市/旭市/習志野市/柏市/勝浦市/市原市/流山市/八千代市/我孫子市/鴨川市/鎌ケ谷市/君津市/富津市/浦安市/四街道市/袖ケ浦市/八街市/印西市/白井市/富里市/南房総市/匝瑳市/香取市/山武市/いすみ市/大網白里市/印旛郡(酒々井町/栄町)/香取郡(神崎町/多古町/東庄町)/山武郡(大網白里町/九十九里町/芝山町/横芝光町)/長生郡(一宮町/睦沢町/長生村/白子町/長柄町/長南町)/夷隅郡(大多喜町/御宿町)/安房郡鋸南町

 

【茨城県:施工エリア】
茨城県
水戸市/日立市/土浦市/古河市/石岡市/結城市/龍ケ崎市/下妻市/常総市/常陸太田市/高萩市/北茨城市/笠間市/取手市/牛久市/つくば市/ひたちなか市/鹿嶋市/潮来市/守谷市/常陸大宮市/那珂市/筑西市/坂東市/稲敷市/かすみがうら市/桜川市/神栖市/行方市/鉾田市/つくばみらい市/小美玉市/東茨城郡(大洗町/城里町)/那珂郡東海村/久慈郡大子町/稲敷郡(美浦村/阿見町/河内町)/結城郡八千代町/猿島郡(五霞町/境町)/北相馬郡利根町

 

株式会社sumutoco(スムトコ)
〒174-0055 東京都板橋区泉町5-15
TEL:03-6454-9878
FAX:03-6454-9879

▶sumutoco(スムトコ)に問い合わせる

監修者情報

■ SUMUTOCO 編集部
照明から間取り、外観まで。こだわりの家づくりのヒントになる情報が満載です。
家づくりの専門家集団が、真剣に家づくりを検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。
■ 資格情報
一級建築士、インテリアコーディネーター、中小企業診断士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士