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『小屋裏収納』とは?メリットや”いらなかった”思う瞬間と対策を解説│首都圏エリアの事例も紹介
小屋裏収納とは、家の小屋裏(屋根の頂点部分)を収納として活用する間取りを指します。
一般的には閉じてしまう場所で、活用することで建物の規模を大きくすることなく、十分な広さの収納を確保できます。
本記事では、そもそも小屋裏収納とは何か、どのような住まいが完成するのか、メリットや逆に「いらなかった」と思う瞬間についてもお伝えします。
特に都市部で家を建てる方は、小屋裏を収納として利用することで広々とした室内空間を実現できる可能性がありますので、ぜひ参考にしてください。
▶関連コラム:【ロフト(屋根裏部屋)のある家】5つのメリット・デメリット│注文住宅13の施工事例で解説
Contents
小屋裏収納とは?自治体の取り扱いについて紹介
小屋裏収納は市区町村など、自治体によって取り扱いが異なります。
例えば新宿区では、小屋裏物置等について、以下のように記載されています。
小屋裏物置等は、「小屋裏」、「天井裏」又は「床下」の余剰空間を利用して設けるもので、その用途は収納であること。
なお、小屋裏とは、小屋組によりできる三角形状の余剰空間を、天井裏及び床下とは、階と階の間や階の下にできる余剰空間を指す。
このように、一般的には利用されるケースの少ない、天井の上にできる小屋組部分(小屋裏)を対象に収納として利用する場合が小屋裏収納と呼ばれます。
なお、小屋裏収納のメリットのひとつは容積率に算入されない点ですが、一般的に以下の基準から外れると小屋裏収納と認められず、容積率に参入されたり階として認識される恐れがありますので注意が必要です。
- ・床面積が小屋裏収納直下の階の2分の1未満であること
- ・小屋裏収納の天井高さは1.4m以下であること
加えて、自治体によって以下のように細かな規定が定められていますので、建築を予定している市区町村へ事前に確認することをおすすめします。
・小屋裏物置等に設けるはしご等は、固定式のものでないこと
・小屋裏物置に換気窓として開口部を設置する場合は、開口部の面積が、小屋裏物置等の面積の 20 分の 1 未満であること
・小屋裏物置等の内部に、収納は造作しないこと
・小屋裏物置等の内部に、電話、テレビやインターネット等のジャックの設置はしないこと
・小屋裏物置等の床の仕上げは、畳、絨毯、タイルカーペット等にはしないこと
小屋裏収納のある住まいのメリット
小屋裏収納のある家にすることで、一体どのような住まいになるのでしょうか。
主だったメリットを紹介します。
- ・デッドスペースを活用できる
- ・大型の収納を確保できる
- ・子ども部屋や書斎としても活用できる
- ・容積率に算入されず都市部の一戸建てで有利に
デッドスペースを活用できる
小屋裏は一般的には塞がれる空間で、外と居室との間で断熱効果を期待する程度の役割です。
しかし、小屋裏収納として活用することで使わないはずの空間を活用でき、特に都市部においては、限られた土地・建物の空間を有効に活用できるようになります。
小屋裏収納が増えた分だけ建物の床面積を減らすこともできますので、建築費用を抑える目的でも活用できるでしょう。
▶関連コラム:『狭小地でどんな住宅が建つの?』間取りや外構のコツ・事例を紹介│メリット・デメリットも解説
大型の収納を確保できる
具体的な小屋裏の利用方法としては、大型の収納を確保できる点は大きなメリットです。
扇風機や除湿機、ヒーターなど大型の季節用品は棚などの収納に入れづらく、寝室や廊下などに溢れてしまいがちです。
小屋裏を収納として活用することで大型の収納を確保でき、リビングやダイニング、寝室や子ども室などの居室を広々使えるでしょう。
子ども部屋や書斎としても活用できる
小屋裏は収納として利用するほか、子ども部屋や書斎としても活用可能です。
屋根の勾配なりに床から天井までの高さを確保しづらいことから、大人が日常的に利用するには工夫が必要です。
一方で子ども部屋や書斎など、高さが抑えられても利用できる部屋であれば、収納以外としても利用できます。
▶関連コラム:おしゃれな狭小住宅の間取りアイデア20選│2階建て・3階建て別に解説
容積率に算入されず都市部の一戸建てで有利に
小屋裏収納は、市区町村の法令の範囲内では容積率に算入されない点もメリットです。
容積率から除外されることで、容積率の規定ギリギリの住まいでは小屋裏収納の分だけ大きな家を建てられます。
なお、容積率に算入されない箇所は、小屋裏のほか「天井裏」「床下」といった箇所も同様です。
こうした制度を活かして、都内など狭小地でも広々とした家を手に入れましょう。
小屋裏収納が「いらなかった」と思う瞬間
小屋裏収納には、メリットがある一方で「いらなかった」と、デメリットや後悔を感じる瞬間もあるようです。
どんな点に対してデメリットを感じるのか確認しましょう。
はしごの利用や天井の低さで利用しづらい
小屋裏収納は、特に容積率に算入しない規定を利用する場合、「固定階段を設けないこと」などの規定があるケースがあります。
この場合、小屋裏へは”はしご”を利用して出入りすることとなるでしょう。
また、出入りする方法とともに規定されるのは、天井高です。
一般的には1.4m以下と規定されますので、天井高が低く設定されます。
出入りの方法や天井高の関係で「小屋裏収納が使いづらい」と感じる場合、小屋裏収納を設けたことに後悔を感じるかもしれません。
対策を取らないと夏場に暑さを感じる
小屋裏収納は暑さの面でデメリットを感じる場合もあります。
小屋裏の上には屋根が広がっていて、適切な断熱対策を取らなければ熱気が伝わることがあります。
特に夏場は、温かい空気が上昇しやすい特徴も合わせて小屋裏は高温になりがちです。
熱気を排出するための窓や換気扇を設ける、居室として利用する場合は空調機器を設置できるようコンセントを設けるといった対策のほか、屋根・壁面に対して十分な断熱を施すことが大切です。
▶施工事例:sumutoco(スムトコ)が施工する家の断熱性・気密性
建物の規模を大きくすることなく大きな収納を確保できる小屋裏収納は、非常に便利で有用な間取りです。
また、仕様によっては書斎など、楽しむためのスペースとしても活用できる、多目的な空間でもあります。
一方で、仕様によっては暑さや使いづらさで後悔を抱えるケースもありますので、小屋裏のある家を建てるなら、建築経験の豊富な工務店・ハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
首都圏で小屋裏のある家を検討中の方は、紹介している施工事例の家を建てているsumutoco(スムトコ)まで、お気軽にご相談ください。
※しつこい営業は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
sumutoco(スムトコ)は首都圏(東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城)のお客様の家づくりをお手伝いしています。
小屋裏収納に関する疑問と回答を紹介
記事の終わりに、小屋裏収納に関連して聞かれることの多い疑問と回答を紹介します。
小屋裏収納を設ける場合の費用はどれくらい?
A.小屋裏収納を設置する場合、50万円前後の費用を想定しておきましょう。
屋根直下にすでにある小屋裏は、新たに部屋を設ける場合と比べて費用を抑えて実現可能です。
一方で、天井に開口する費用やはしごの取り付け、床・壁・天井の仕上げ、換気扇や窓の取り付けなどに費用がかかります。
具体的には、小屋裏の形や広さ、仕上げによって金額は大幅に変わりますので、検討中の工務店やハウスメーカーに聞くことをおすすめします。
小屋裏収納を設ける際の注意点は?
A.小屋裏収納を設置する場合は、夏の暑さ対策のために、窓や換気扇、空調機器用のコンセントを設置する必要があります。
ほかにも、書斎として利用する場合は照明が必要ですし、床面積に含めないためには建設予定地の自治体に確認を取る必要があります。
また、何よりも「本当に小屋裏収納が必要なのか」を検討することが大切です。
費用をかけて設置したものの、稼働率が低ければ後悔につながる可能性もありますので、どんな使い方をするのか検討を重ねることが大切です。
小屋裏収納に入れてはいけないものはある?
A.一般的には、以下の項目は小屋裏収納に置くべきではないとされます。
- ・パソコンやタブレットなどの精密機器、絵画など熱による劣化に弱いもの
- ・高温による劣化が心配される食品類
- ・はしごなどでの移動が困難な家具・家電など
- ・洗剤やトイレットペーパーなど頻繁に出し入れする日用品
ただし、高温や湿気による劣化は断熱や換気で防げますし、出し入れについてもタラップや固定式階段の利用で解決可能です。
大切なことは、具体的な使用方法を考えた上で、必要な仕様・設備を導入することと言えるでしょう。
まとめ│小屋裏収納で都市部でも広く暮らす
一般的には塞いでしまい、利用することのない「小屋裏収納」について解説しました。
小屋裏収納は、屋根の頂点部分である小屋裏を収納などとして活用する間取りで、上手に活用すれば大型の収納や書斎といった空間を実現できるでしょう。
特に容積率の制限が厳しい東京23区などの都市部では、小屋裏収納の利用で広い空間を確保できる可能性が高まります。
都市部狭小地などで家を建てる場合は、小屋裏の利用も検討して広々した住まいを手に入れましょう。
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